過去のチュータのひとりごと

(2017/01/29)チュータのひとりごと 第515回(寮生面談でのある出来事)

  今年度は,毎週水曜日と木曜日の二日間,そして,空いている日曜日の午前中に寮に出かけて寮生の面談をすることにしている。

対象の学年は中1,中3,そして,高Ⅱである。

 

 寮生との面談の中で,感動することがよくある。今回はその一つを紹介したい。

 

 寮生の面談は1日4人までと決めている。以前にも触れたが,4人を超えると寮生にかける良い言葉が浮かんでこなくなるからである。

 

 日曜日の午前中の面談は11時から始めることが多い。お昼の12時までに1時間しかないので,4人となると,少し急がなければならない。

 

 先日の日曜日の午前中も,11時から面談に入った。結局3人で面談は終了した。

 2人の面談を終えたところで,3人目の生徒の面談時間が少なくなったことに気付いたが,何とか12時までに終わるだろうと思い,続行した。

 

 ところが,話が長くなり,12時のチャイムが鳴ってしまった。話の途中だったので,生徒に面談続行の許可をもらって,そのまま話を続けた。

 志望大学と将来就きたい職業に話が及んでいたからである。

 

 面談が終わって,廊下に出てから,「昼食時間にかかって申し訳なかったなあ。」と声をかけたとき,なんと,「いえ,時間が延びたことなど問題ではありません。今日の先生との面談はそれよりも,はるかに価値のあるものでした。」という言葉が返ってきた。

 面談での生徒とのやり取りで感動することはよくあるが,この言葉に,思わず,心を揺さぶられたような気がした。

 

 「やっただけが返ってくる。しかも一粒万倍になって」という言葉の意味を実感できた出来事であった。

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