過去のチュータのひとりごと

(2017/04/23)チュータのひとりごと 第523回(愛光中学・高等学校入学式式辞(2) 平成29年4月8日)

 今年3月の卒業式でも引用した,哲学者であり,教育者である森信三氏は,

―― 一生を真に充実して生きる道は,結局今日という一日を,真に充実して生きる外ないでしょう。実際一日が一生の縮図です。われわれに一日という日が与えられ,そこに昼夜があるということは,二度と繰り返すことのないこの人生の流れの中にある私たちを憐れんで,神がその縮図を,誰にもよく分かるように,示されつつあるものとも言えましょう。

 そこで,では一日を真に充実して生きるには,一体どうしたらよいかが問題でしょう。その秘訣としては私は,その日になすべきことは,決してこれを明日に延ばさぬことだと思うのです。そしてそれには,論語にある「行って余力あらば以て文を学ぶべし」というのが,一つのよい工夫かと思うのです。

 すなわち何よりもまず自分の仕事を果たす。そしてその上でなおゆとりがあったら,そこで初めて本を読む。これ実に人生の至楽というものでしょう。――

と述べています。

 入学生の皆さんについて言えば,その日になすべき授業の復習や予習をして,ゆとりがある場合に読書をするということになりますが,これを6年間,あるいは3年間続ければ,誰でも自らが望む大学に入学できるはずです。

 「一日一生」,「一日生涯」は「継続とは力なり」ともつながっている言葉です。

 今日から始まる中学生活,そして高校生活の1日,1日を充実させ,世界的教養人,愛と光の使徒を目指してたゆまぬ努力を積み重ねてくださることを願っています。

 世界のどこの大学に入学しても通用する深い知性と,世界のどの分野に出ていっても恥ずかしくない高い徳性を養うために,皆さんは,この愛光学園に入学したのであります。

 東京大学,国公立大学の医学部をはじめとする難関大学に合格するということは,このような人物を目指した結果,手に入る栄冠であってほしいのです。

 

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