過去のチュータのひとりごと

(2018/02/25)チュータのひとりごと 第551回(35期同窓会(2))

 翌日は模擬授業で,わたしを含む3名の教員が英語,国語,そして数学を担当した。

 わたしの授業は電子黒板を使ったもので,白板に電子ペンで手書きした文字が一斉に消えると驚きの声が上がった。

 最近の教育の変化に触れながら,パワーポイントで作成した英作文の問題の解説をタブレットで,また,キーボードで英文の発音練習をした。

 中1生の英作の問題を大学入試を念頭において説明をした。

 キーボードのリズムを使った英文の一斉練習では,なめらかな英文が耳に飛び込んできた。

 社会の一線で英語を武器に活躍している同窓生も多く,失礼な練習かとも思ったが,中1生にもどって楽しく授業に参加してくれた。

 最近,NHKの基礎英語でもリズムを用いた英文の練習が取り入れられている。

 「チュータはキーボードのリズムを20年以上も前から授業に取り入れているよ。」と少し誇らしげに言うと,笑いが起こった。

 さらに,次のような話をした。

―― 50年近く前に初めて赴任した玉川学園中学部では,OHP(オーバーヘッドプロジェクター)やLL(Language Laboratory)を使うのは当たり前であった。

 40年前に本校に赴任し,OHPを使用するために,各教室にスクリーンを設置してもらった。現在,中1~高Ⅲのどの教室にもスクリーン,あるいはスクリーンの支柱があるのは,わたしがすべての学年を担当した証拠である。

 現在ではOHPのトラペンシート(透明のシート)はパワーポイントに,スクリーンは電子黒板に,パソコンはタブレットに代わりつつあり,本当に便利になった。教員が,このICT機器を使って,授業改革を行う最大のチャンスがやってきた。――

 このように語ると,皆がうなずいていた。

 最後に,同窓生の皆さんがそれぞれの世界で,「世界的教養人」,「愛と光の使徒」を目指して,チェインジ&チャレンジの道を歩んでくださるようエールを送りたい。

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