チュータ日誌

(2018/06/17)昨日は樽茶清悟先生の講演会

●樽茶清悟先生(14期)講演会

昨日、6月15日(金)の7時間目に、体育館で中1から高2まで(約1000名)を対象とした講演会が行われました。

講師は本校14期卒業生の樽茶清悟先生。東京大学で物理工学の教授をなさっている方です。

今から10年前、中3生の最初の進路探求旅行で東大の研究室めぐりをしたときにもお世話になりました。

講演はおよそ70分ほど。20世紀の3大発明のうちのトランジスタとレーザーを紹介され、そこから電子と光子の話になり、さらに、ご自身の研究対象である量子力学について語っていただきました。「電子一個をつかまえて操ることができれば大きな可能性が広がります」。

講演会のあと、先生に直接質問をしたいという生徒が応接室に集まり、しばらく懇談の時間をもっていただきました。中1生が先生にサインをお願いし、記帳していただいているところ。

量子コンピュータの応用の可能性にまつわる「ファンタジーな話」から、

宇宙論につながる話まで、さまざまな質問に答えていただきました。

最後にみんなで記念写真。右端は、樽茶先生と同期の本校S先生。

お別れの時間になっても、質問は続きました。(写真提供:某先生)

●自販機は今日も売り切れ

ただし、コカコーラ系だけ。(クリックすると点滅します。ただ、それだけ。)

●巡礼に行こう!part2

16期生6名+2名が歩いた松山の遍路道

昨年8月23日、16期生の有志6名は46番札所の浄瑠璃寺から51番札所の石手寺までを歩いた。

ゴールは本校元父母会長が経営される水口酒造の「にきたつ庵」である。最高気温35度の炎天下にも関わらず、途中、行き倒れる者もなく、全員完歩したのであった。

巡礼のなかで、一つだけ悟ったことがある。「夏はかなりやばい!」

松山の巡礼地として残っているのは、52番札所太山寺と53番札所の円明寺である。巡礼は前回分と接続する必要があるため、円明寺⇒太山寺⇒道後の「にきたつ庵」にならざるをえない。距離はおよそ20kmとなる。実行する季節は、身体にやさしい5月のGWとした。

5月5日朝、実行委員長のS氏のよびかけで、JR松山駅に6名+2名が集合し、伊予和気駅に向かう。

先頭車両に乗り合わせ、気分は「電車でGO!」である。ポケモンとかモンスターの類はでてこなかった。

午前10時40分、和気駅前で正式に今回の行事の開会式を執り行う。ちなみに+2名というのはOB諸氏の奥様のことである。

さっそく、円明寺までの歩きだが・・・・

10分もしないうちに到着した。あまりにも近すぎる。が、こんもりと生い茂った樹木の風格はさすがである。

境内は巡礼者で随分にぎわっていた。白装束の外国の方も参拝されていた。

参拝にはしきたりがあり、ろうそく灯したり、線香あげたりするのだ。お賽銭は前回同様、各寺10円とした。金額よりも気持ちが大切なのだ。

次の札所を目指して出発する。5月をなめてはいけない。暑い!

当然、ローソンに立ち寄り、涼んだり、アイスを食ったりする。空海も21世紀に生きていたら、きっとそうしたにちがいない。

さらに歩くと、太山寺の看板が見えてきた。

太山寺は山の上にある。階段をのぼることになる。

やっと終わったと思ったら、また階段出現である。

午前11時50分、なんとか無事に本堂に到着した。

受験の合格祈願は神様の仕事かと思っていたら、最近は仏様もやっているようだ。とりあえず、16期生は40年前に終了済みである。

手順に従い、ろうそくを灯す。

太山寺には地獄・極楽の図がある。恐い閻魔様の図を何度もみて、嘘をついたらだめだとしみじみ感じたものである。(閻魔様の肖像権に配慮してモザイクをかけました)

地獄の図とお別れして、山を下る。

ところどころ、遍路道の標識がたっている。遍路になってみると、この標識のありがたさがよく分かる。

道は道でも、山の中の一本道は風情があっていいのだが。

町中の道は、つらいだけだった。

三津浜のあたりでお昼の時間になったので、三津浜焼きを食べることになった。この業界に詳しい同期生が「日の出」という有名店舗(とのこと)を案内してくれたが、やっぱり満員だった。

別の店を探す。この店でいいのかな、と5分ほど、全員で悩む。

悩んでもしょうがないことに気づき、店内に入る(ホントは、席があくのをまってました)。それほど広くないため、16期生でほぼ占領状態となった。

黙々と焼き続けるお店の人。三津浜焼きは広島風お好み焼きと似ているのだが、生地の上に先に載せるのが麺なのか、具材なのか、が根本的にちがうということらしいのだが、たぶん、食ったらいっしょだよね。

などと、生意気なことを考えているうちに完成し、おいしくいただいた。壁に貼られたサインの数々。著名人の押しかける店なのか。

煩悩と巡礼とは果たして共存しうるのか、などと考えながら、店をでる。伊予鉄三津浜駅に向かう。個人的には電車にのっても異存はなかったが、結局、歩くことになる。

歩道橋を渡る。しかし、これは遍路道なのか?

さらに、こんな狭い路地に入る。平安時代に果たしてここは道だったのか?個人的には正式の遍路道へのこだわりが欲しいところだが、あまりの暑さと疲労で、「どうでもいい」という気分になる。着ければいいのだ。

途中休憩は、愛光の近くの伊予絣会館。GW中のはずだが、客はほぼゼロであった。

そこから、さらに道後を目指してあるいたのだが、途中、松山大学グランドの奥にあるロシア兵墓地に立ち寄る。

日露戦争で捕虜となり、拘留中に死亡した方々が多数いらっしゃるのだ。

アメリカ海軍の「無名戦士の墓」は、太平洋戦争中のものだろうか?

ロシア兵墓地をでて、さらに東の道後に向かう。樋又地区は静かだ。

その界隈に山頭火の一草庵がある。初めて知った。山頭火は晩年ここに居を構え、昇天したとのこと。

和気駅を出発して6時間後の午後4時40分、最近できたばかりの「飛鳥の湯」に到着した。道後温泉本館の工事対策として建設された新品の温泉である。ここで、疲れを癒やし・・・

前回同様、「にきたつ庵」にたどり着いた。これで、去年の巡礼との接続が完了となる。

最後は、夜の道後駅で解散となった。果たして次回の巡礼はあるのか?あるとしたら、どこ?乞うご期待。

アーカイブ

All Rights Reserved Copyright AIKO educational institution