過去のチュータのひとりごと

(2018/02/11)チュータのひとりごと 第549回(寮生個人面談(2))

 ここで,自分の体験から面談が生徒の一生に大きくかかわった例を紹介してみたい。

 わたしは中学1年生を学年主任として担当したことが1度だけある。

 入学して間もないころ,クラスの生徒の一人がサッカーの授業中にボールを蹴り損ねて軽い骨折をし,入院することになった。

 そこで,「たこ焼き」を持って病院へお見舞いに行った。

 「たこ焼き」を一緒に食べながら,様々な話をしたが,中学1年生にしては,しっかりとした自分の意見を述べることができる生徒だと感じた。

 このことがきっかけとなり,いつ,そのように述べたかは覚えていないのだが,「君は法学部が向いているんじゃないか。」と話をしたそうである。

 実は,これは,本校の中3生の進路探究旅行の大学見学の際に,本人の思い出話として,生徒たちに語ってくれたもので,それがなければ,わたしの記憶の中に埋もれていたことであろう。

 彼は難関大学に入学し,卒業するときに,どの仕事に就こうかと迷ったそうである。その時に中1時の,「君は法学部に向いている。」というわたしの言葉を思い出し,「法学の研究に打ち込もう。」という気持ちになったという話を本校の生徒にし,わたしに伝えてくれた。

 現在,彼は大学で法学者として学生たちの指導をしている。

 他にも,いくつかそのような体験があるが,このように,教員の言葉が生徒の一生を左右するケースは,語られることは少ないかもしれないが,かなりあるに違いない。

 教員の責務の重大さと,そのような仕事にかかわっている喜びを忘れずに,ボイス・シャワーを大切にしたい。

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