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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第236回(平成20年度第2学期終業式講話)

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2学期を振り返ってみたいと思います。

2学期には2大行事と言える,文化祭,体育大会がありました。

文化祭は「破天荒」というテーマで,文化祭実行委員を中心として,今までになしえたことのないことを成就するという意気込みが感じられ,実際にそのパワーあふれる活躍ぶりを頼もしく思いました。

また,体育大会は,本校の体育大会史上に残る,雨の中の開催となり,いろいろ問題はありましたが,高3生にとっては,思い出に残る体育大会であったと思います。翌日の振替休業日に,高3生から,「昨日は雨の中の体育大会を最後まで実施していただき,ありがとうございました。」とお礼を言われました。体育大会の開催でお礼を言われたのは初めてのことであります。

また,高2寮生との面談で,心に残る思い出に,この体育大会を挙げる生徒が多いことに驚きました。

全校生徒の皆さんが「北京よりも熱く」というテーマのもと,真剣に競技に取り組んでくれたことに改めて感謝いたします。

そのほかにも,学園関係物故者追悼式,そして,中1は遠足と合唱コンクール,中2も遠足,中3は研修旅行,高1は柔道大会がありました。

なぜ,学校教育の中で,このように多くの行事が組み込まれていくのでしょうか。

それは,何かを集団で経験することによって,人が味わう感動は何倍にも膨れ上がるからです。そして,こうした感動は思い出として心に残っていきます。教育とは卒業後の思い出なりというのは,このことを言うのです。

寮生との面談で,「心に残る思い出は?」と尋ねると,彼らが修学旅行や文化祭,体育大会の名前を必ず挙げるのは,集団で何かを行ったことから来る感動を味わい,それが心に残っているからでしょう。

さて,せっかくの機会でありますので,人を感動させることによって信頼を得た自分の体験について述べてみたいと思います。

(以下の体験談は「チュータのひとりごと」の第42回と第43回に掲載していますので,トップページからアクセスしてください。最初と最後の部分のみを掲載いたします。)

 

わたしが40年ほど前,最初に赴任した学校は東京の私立中学で,その学校に教師を叱り飛ばすことで有名な校長がいました。

(中略)

校長が中学校を去り,高校の校長になるとき,生徒に対するお別れの言葉の中で,わたしのことを誉めてくれました。「青雲塾()の歴史を語るときに,ここにいる中村先生を除いては語れない。」と。この言葉を聞いていた年配の先生から,「わたしは長年校長と一緒に仕事をしてきたが,校長が教員を誉めたことはこの何十年,一度もなかった。君はいったいどのようなことをしたのか。」と尋ねられました。わたしは「多分お菓子でしょうね。」と答えましたが,その先生はおそらく何のことかは理解できなかったでしょう。

 

わたしはこのレーズンウイッチの出来事以来,どのようにすれば人が心を動かすかということを考えるようになりました。つまり,人が今何を求めているかを瞬時に見抜く力を身につけることが必要だと考えるようになったのです。それが,人と人との繋がりを構築することになると考えたからです。

生徒の皆さんも,相手が今何を求めているのかということを考えることのできる人間になってほしいと思います。特に,先生方から注意を受けたときに,先生は自分に対して何を望んでいるのかということを考える余裕を持ってほしいと思います。先生は叱っているのではない,鍛えてくださっているのだと思うと,それは感謝の気持ちに変わってくるものです。

叱られるのが楽しみだというのも考えものですが,注意を受けたときに,その注意が客観的にみて正しければ,素直に「すみませんでした。」ということばが出ると,雰囲気はずいぶんと変わってくると思います。

もちろん,叱る側も,しっかりとした配慮をして,注意を与えねばならないことは当然であります。

また,友人との付き合いにおいても,相手が今どのような気持ちでいるのかを常に考え,お互いを高めあうことのできる,よい人間関係を築いてほしいと思います。

目には見えない,「思いやり」や「心遣い」が目に見える人間関係を構築しているのです。そのことに気が付いて,実行している人のみが,社会で友人や同僚を助け,かつ,友人や同僚,そして神様から助けられる人間になることができるのだということを述べておきます。

続いて,本校生の電車通学生のマナーについて,ご高齢の方からの苦情が寄せられています。

高齢者の方に席を譲ったり,電車の中でも読書や勉強をする。それが,愛光生のあるべき姿であって,地域の方々が誇りにできる愛光学園にしていくよう,努力していこうではありませんか。

最後に,51期高3生の皆さん,センター試験まであと49日です。以前にも申し上げましたが,入試では奇跡は起こりません。やっただけが返ってくるのだということを,忘れないで,この後の一層の努力を続けてもらいたいと思います。現役生は,これから,まだまだ伸びるのです。そして,最後の最後まで強いチャレンジの気持ちを忘れないでくださいと申し上げて,2学期終業式の挨拶といたします。


2013年1月

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