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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第256回(「モネの庭」とご父母)

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4月末から5月初めの8連休の1日を利用し,家族3人で高知県安芸郡北川村の「モネの庭」に出かけた。「松山インター」から高知の「南国インター」まで高速道を走ったが,自宅から高速の入り口まで渋滞があったくらいで,高速はそれほど混雑してはいなかった。ところが,「南国インター」を降りてから,国道を走る時間が1時間半あることを計算に入れてなかったために,結局,片道4時間の長いドライブとなってしまった。

到着後すぐにお目当ての「水の庭」へと向かった。青の睡蓮はなかったが,白と赤の睡蓮が美しく池に浮かんでいた。チュータ日誌で鍛えた撮影技術()を駆使して,池の写真を撮影しようとしたのだが,美的素養に欠けるせいか,うまい構図が描けない。

そこで,実際に自分の目で見て感動しなければ,いい写真など撮影できるわけがないと思い直して,まず自分の目でじっくりと庭園を見つめることにした。

その時,チュータ日誌の写真を撮影していた当時のことが頭に思い浮かんだ。わたしは,すべての写真がそうであったとは言えないが,対象が生徒であろうと,花や木々であろうと,うきうきした楽しい雰囲気の中で撮影をすることが多かった。そして,この「水の庭」をホームページで紹介できるかも知れないと思った瞬間,がぜん,撮影の意欲が湧いてきた。

「チュータ日誌」を毎日更新できたのは,結局,アクセスしてくださるご父母や同窓生の喜ぶ姿がディスプレイの奥に見えたからだということに改めて気が付いたのである。

続いて「光の庭」を通って展望台に向かい,散策をした後,「花の庭」で美しく咲き誇っている花々を観賞した。

展望台で休憩をしていると,一人の男性から「愛光の中村先生ではありませんか。」と声をかけられた。50期卒業の女子生徒のお父様であった。奥様が「モネの庭」に興味があるということで,ご夫婦で松山からみえていたのだ。訪問の理由はわたしの場合とまったく同じであった。3人の子ども全員が愛光を卒業し,立派に社会で活躍されていると聞いて,心からうれしく,ありがたいことだと思った。もちろん50期卒業のご息女は今,大学生である。卒業生が頑張っている話を聞くと,次にステップアップするエネルギーになる。人間が人間とかかわる教育の醍醐味は,教育する者を超える人材を輩出することにある。卒業生が「個の実現」のために努力している話を聞くと,自分のことのようにうれしくなるのは,親と教育に携わる者にしか味わえない喜びだと言ってもよいのではなかろうか。

途中,仁淀川にこいのぼりが浮かんでいる光景を見,夜の国道33号線のくねくねとしたカーブの運転を楽しみながら,やはり4時間かかって松山に到着した。往復8時間の運転の疲れは,卒業生のご父母に出会ったことで,どこかに吹き飛んでしまった。1週間ほど続いた口内炎が消えたのも,そのおかげであろう。

神様は不思議な演出をしてくれるものである。


2013年1月

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