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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第263回(2学期始業式講話(1))

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後期補習,校内模試,そして第2回実力考査が終わり,2学期の始業式を迎えました。本来は体育館で始業式を行うことになっているのですが,新型インフルエンザのこれ以上の罹患を防ぐため,放送で挨拶をすることにしました。

 

省略 (新型インフルエンザの現状と対策についての説明)

 

さて,今日の始業式では,学ぶ機会に恵まれた者は,世界に対する責任を自覚しなければならないということと,恵まれていることに感謝の気持ちを持たなければならないということについて触れてみたいと思います。

男女共学になってから,自宅生の数は寮生の数を上回っています。男子校だった初期の時代も,自宅生が多かったのですが,およそ30年前の24期生のときから寮生の数が自宅生を上回りました。

部屋が不足したために,教員の控え室まで改造して生徒の部屋にしたものです。

そして,高Ⅲになると,全員寮を出て下宿生活を送らねばならない時代がありました。わたしは,担任をしていて,高2までは寮務部,生徒たちが高3になると生徒部という繰り返しでした。当時,下宿生も苦労したでしょうが,下宿指導は本当に大変でした。

下宿が市内に点在していたため,クラス担任と生徒部の教員は,車や単車でしばしば下宿訪問をしたものです。

土曜日の夜に訪問すると,面談したい下宿生が一人もいない下宿もありました。夜の町へと出かけていたのであります。

翌日事情を聞くと,「ネオンがぼくを呼んでいるんです。」と答えました。この生徒は今では立派な社会人となり,活躍しています。

欠席をしている生徒を見舞うために,車で出かけることもしばしばでした。風邪だということで,見舞いがてら訪問をしてみると,確かに布団に横になっていました。下宿訪問のときには,わたしはいつも体温計を所持していましたので,熱を計るよう指示をしておいて,部屋の中を観察していました。渡された体温計を見てびっくりしました。40度を超えているではありませんか。

これは大変なことだと思って本人のほうを見ると,それほど苦しい様子でもありません。頭に手を当ててみると,平熱です。当時,わたしは前任校での舎監の経験から,頭に手を当てて,何度何分まで,正確に言い当てることができる特技を持っていましたので,おかしいなと思って,本人の顔を見ると笑っているのです。体温計を脇の下に入れて,こすったのです。当然のことですが,すぐに車に乗せて学校へ直行しました。そんなことを繰り返すうち,わたしの車は,いつしか護送車と呼ばれるようになりました。 

[上記の下宿訪問については「教務のひとりごと(2)」でも紹介しています。]

その後,特に寮生のご父母から,高3まで安心して寮生活を送れるようにとの強い要望があり,現在のドミニコ寮が建設されました。

今や立派な高Ⅲ寮が出来て,寮を出る心配もなく,安心して学校生活を送ることができるようになりました。

恵まれた環境にいると,それに慣れっこになってしまって,過去の先輩方の苦労は忘れ去られてしまうものです。自分たちが,先輩方の積み重ねられた苦労の上にいるのだということを時に思い出し,自分たちが非常に恵まれた環境にいることを感謝しなければならないと思います。


2013年1月

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