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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第291回(第58回体育大会 五月晴れ(2))

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今年も「雨天決行」(?)かと思いながらも,まだ3日あるから大丈夫だという思いもあった。

 ここで,わたしは「雨降るも神,降らぬのも神」という言葉と,チュータ日誌を作成した当時,ディスプレイの奥にご父母の喜ぶ姿が見えたことを思い出した。そこで,ディスプレイに週間天気予報を呼び出して,ご父母の喜ぶ姿を思い浮かべながら,ポインターを晴れの天気から移動し,この晴れの天気が日曜日まで続くことを祈った。

 わたしは,普通,私利が絡む願い事はしないことにしている。今回の場合,もしかしたら,世の中には雨が降ってほしいと願っている人がいるかも知れないからである。また「雨校長」と言われたくないという私利のために,祈ることなど許されるわけがない。

 わたしがクラス担任をした生徒たちはよく知っていることだが,わたしは,「晴れ男」として通っていた。引率する修学旅行,行事において雨が降るということはほとんどなかったと言ってよいくらい,いつも素晴らしい天気をいただいた。学年主任をした42期の北海道旅行では雨が降ったが,バスに乗車中は雨,目的地に到着すると雨が止むという不思議なことが連続した。当時の学校長もこのことには驚いていた。

 体育大会のときにも述べたが,わたしは天気は徳分の世界のことであると思っている。予定を決めるのは人間であるが,そこにどのような天気が組み合わさるかは,まさしく,「Something Great」の世界の話である。だから,基本的には,わたしは天気には一切文句を言わないことにしているのだ。

 しかし,今年は違う。熱中症と天候不順を理由に5月に変更したのであるから,少なくとも2年連続,雨に降ってもらっては困るのである。晴れ,曇り,雨と三つのパターンがあるとするならば,3年に1度の雨なら普通と言えると思うが,2年連続はどう考えてもおかしい。

 2年連続雨にならないことを祈るのであれば,私利とは言えないであろうと考えて,ディスプレイの奥にご父母の姿を思い浮かべながら祈った。わたしが,体育大会でご父母にお礼を申し上げたのには,このような理由があったのである。

 願いどおり,晴れの天気が連続した。おかげで,5月の晴天の中で体育大会を実施できた。競技中にけがをした生徒がおり,心配な面もあったが,熱中症はなかったと聞いている。

 学校には「感動の教育」のために様々な行事が組まれている。そのすべてにおいて,天気が良いことを望むことはできない。

望みどおりの天気をいただける徳分とは,いかなるものであろうか。今のわたしの境地は,「どのような天気でも喜んで受けていく。」であり,今後もこの姿勢を持ち続けたいと思っている。


2013年1月

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