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チュータ日誌

チュータのひとりごと 第329回(藤岡一郎学長との対談(4))

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● 人格形成の大事な時期に留意すべきこと

徳性の教育

 知性を磨くことに力を入れるあまり,徳性の教育がおろそかになってはいけないと思います。徳性を磨くのは,道徳教育や宗教教育によって初めて可能となるもので,しかも,できるだけ早い時期に,この教育をすべきであると考えています。

 日本の教育に最も欠けているという「他人の立場に立って物事を考える。」というような「人として踏み行うべき道」をカリキュラムの中に入れて,しっかりと教えていかねばならないのです。

 本校ではCLE クリスチャン・ライフ・エデュケーション(キリスト教生命教育)という時間を中学で設け,心がやわらかなうちに,「人として踏み行うべき道」をしっかりと伝えていくべきだという目標のもと,授業実践を行っています。

 また,徳性の教育は,学校だけでは充分ではなく,家庭の協力もなければ,うまくいきません。教育は「親と子と先生」の三位一体で行うものであるという考え方が,ここから生まれます。

 

● 高校として大学に要望すること

生徒たちに常に語っていること

 「中学・高校時代は,どのような形で世の中に貢献していくかを決める大切な時期である。」と伝えています。

 高校で方向は定まりますが,まだ夢の段階で止まっています。この夢を実現するために,大学では,より具体的な道筋を備えたVISIONにするよう指導をしていただきたい。そして,社会という現場に出たときに,それぞれの現場で通用する力を養っていただきたいのです。

以前は大学名で受験を決める生徒がほとんどでしたが,現在は,インターネットの普及で,大学の詳しい情報を手に入れやすくなっており,この教授のもとで,あるいはこの研究ゼミに入って研究をしたいというような形の進学が増えてきつつあります。

 そういった意味で,大学は高校生が興味を引く情報の発信を積極的にすべきではないでしょうか。

 

●「人は,個としてではなく,類として存在している。」という発想が大切

 アインシュタインの We exist for our fellow-men.「人間は他人のために存在する。]

聖カタリナのCharity for Your Neighbors 「隣人愛」,利他の精神など,自分の周りの他人に対して,何が出来るかを考えることのできる人物が,世界を大きく変えるのではないでしょうか。

 傲慢な文明は滅びているという歴史的事実に気付くべきで,常に謙虚であることが大切であるということを若者に伝えていきたいと考えています。


2013年1月

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