愛光学園

60周年特別企画ページはこちら

WWW を検索 愛光学園サイト内を検索

チュータ日誌

チュータのひとりごと 第334回(わたしの夏休み(1))

|

1学期期末考査が終わった7月16日()に終業式を行い,生徒への話を次のように結んだ。

 

 ――― 54期高3生の皆さんには,この夏休みが実力を大きく伸ばす最後のチャンスです。進学主任やクラス担任,また教科担任の先生方が何度も触れていることですが,苦手分野,苦手科目の克服が合格の鉄則であるということを,しっかりと心に留めて,夏休みの学習を頑張ってください。

「頼みますよ。」

愛光学園の将来は皆さんの双肩にかかっているのです。現役の生徒が大きく伸びるチャンスがこの夏休みだということを,くれぐれも忘れないようにしてください。

また,高2以下の皆さんも苦手科目を克服できるよう,この休暇を最大限に活用してくれることを期待しています。集中と発散をうまく組み合わせて,悔いの残らない夏休みにしてもらえることを願って1学期終業式の言葉といたします。 ―――

 

 夏休みが終わって,それぞれが様々な思い出を胸に愛光の丘に集まり,2学期が始まった。夏休みが充実した期間であったかどうかは,この2学期に大きな影響を与える。

 このことは,生徒に限ったことではない。教員もこの夏をどのように過ごしたかで,2学期に向かう姿勢に違いが生じるように思う。

 それで,今回はわたしが,どのように夏を過ごしたか,記憶をたどりながら記してみたい。

 出勤簿を調べてみると,この夏休みの期間中に,日曜日を含めて5日,学校に来ていないことが分かった。5日のうち2日は出張であるから,3日を気ままに過ごしたことになる。

 「あなたの趣味は何ですか。」と聞かれたときに,「学校へ行くことです。」と答えることにしていると,以前に,どこかで述べたことがあるが,例年の夏休み中に,私的な理由で,3日も学校に来ていないというのは珍しいことだと思って,出勤印のない日の出来事を思い出してみた。

 夏休み中に,中学棟,高校棟,本館の冷房設備をすべて新しくする工事があった。校長室も本館に配置されているため,仕事をしようにも部屋のパソコンを使用できないことが何日間か,あったのである。

 仕方がないので,学校に来ることをあきらめ,孫を連れて5人で1泊2日の旅に出かけることにした。

 ホテルに宿泊し,孫と一緒に久しぶりにプールで泳いだ。また,街並みを一望できる温泉施設に入り,旅の気分を味わいながら,「もったいない。」と手を合わせた。

 隣に居合わせた年配の方と話が弾んだが,自分たちが,こうやって風呂に入っていられるのは,本当に幸せなことで,ありがたくも,もったいないことだという話になった。わたしは,なぜか,話をしている途中に涙が出そうになった。こんな贅沢を味わえて本当にありがたいなあと思う気持ちと,こんな贅沢をしてよいのかという気持ちが交錯したのである。

 今後,身の丈にふさわしい,慎ましい生活をするように心がけたいと思えたことが今回の旅の収穫であった。また,冷房工事のおかげで,2日間を家族と共に過ごせたことに感謝をしたいと思った。

 学校に行かなかった3日の残り1日は,自己研修のために講演会に参加した。これからも,しばらくは,毎日学校へ来ることが趣味になりそうである。


2013年1月

    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

アーカイブ

カテゴリ

All Rights Reserved Copyright AIKOU educational institution