愛光学園 AMOR ET LUMEN

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チュータのひとりごと

教務のひとりごと(8)

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スキンシップ

 先週,生徒と一緒に豚を飼育した体験について述べたが,今回は,これらの豚と一緒に飼っていた羊のことに触れてみたい。

 なぜ豚と一緒に羊が飼育されていたのか,その理由は未だに分からない。時々毛を刈っていたが,その羊毛を売って収益を得たという話は聞かなかった。

 この羊が意外にも人見知り(?)をして,中1生になつかないので困った。毎朝,「先生,羊が動かないんです。何とかしてください。」と,生徒がわたしのところにやってくる。わたしは,そのつど谷間に降りて行って,羊を小屋から連れ出した。不思議なことに,この羊はわたしの言うことは,よく聞いたのである。忙しくて谷間に降りていく時間がない時に,何かよい方法はないものかと考えていたが,ある時学校から塾(寮)への帰り道に,何気なく谷間に向かって「メエーー」と羊の鳴きまねをしてみた。すると羊が「メエーー」と応えたのである。

 翌朝,生徒が羊を連れ出してほしいと言ってきた時に,試しに谷間に向かって,「メエーー」とやってみた。するとわたしの「鳴き声」につられて,羊が「メエーー」と鳴きながら小屋から出てきたのである。わたしはこれに味をしめ,毎朝,モーニングコール(?)を谷間に送ってやった。それ以来,わたしの「鳴き声」だけで,羊は中1生の誘導に素直に従ったのである。もちろん,時には谷間に降りて行って,やさしく話しかけながら,頭や体をなでてやるスキンシップを試みたことはいうまでもない。

 わたしは,生徒が忘れ物をしたり,宿題を忘れた時,理由を訊ねながら,その生徒の頭をなでることがよくある。「次は忘れてはいけないよ。」というメッセージを込めて,スキンシップを図っているつもりだが,羊と違って生徒は迷惑に思っているかもしれない。

2009年7月

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