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チュータのひとりごと

チュータのひとりごと(178) ・ 中3ロブバンク

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入試説明会と在校生のご父母(2)

また,これも「教務のひとりごと」で触れたことであるが,わたしがPCのディスプレイと毎日向き合うため,目が疲労するのではないかと気遣ってくださり,目薬とチョコレートを送ってくれたご父母がおられることも分かった。

特に,スプーンを取ってくれたご父母にお会いするのは,これが初めてであったので,どのような方だろうかとお会いするのを楽しみにしていた。

説明会が終わり,話をする機会があった。

想像していた通り,大変細やかな心遣いをされるお母様で,思いやりのある心の優しい子どもが育つ理由が分かった。

そのお母様が会話の中で,次のように述べた。

「わたしは,学校のさまざまな行事を大変楽しみにしています。先日行われた体育大会の日には,夜中に起きて弁当をつくり,学校に出かけました。子どもと一緒にお弁当を食べることが,待ち遠しくてたまりませんでした。」

この言葉を聞いたとき,わたしは,今までの生徒に対する自分の態度が,一瞬のうちに色あせたものになってしまったような気がした。

このお母様のように,心を込めて,生徒に接したことが自分の教師生活でどれほどあったのだろうかと思いつつ,記憶の中をどんどんさかのぼってみた。

特に,最近,担任業務についていないこともあって,遡及の流れがなかなか止まらないことに焦りのようなものを感じたが,結局,「親の子を思う気持ちにはかなわない。」という思いが頭の中に浮かんで流れは止まった。

実は,この日の入試説明会の最後に,「親にできること」という項目で話をした。その内容は次のようなものであった。

東大医学部に入学した生徒の母親が,「わたしは子どもが勉強をしている間,テレビの娯楽番組を見ることをやめました。」とある会議の席で述べた。

この話を,父母懇談会の席でわたしが話したところ,会が終わってから,総合病院の院長であった父親がやってきて,「わたしは酒が好きなのですが,これをやめることはどうしてもできません。」と言った。

つづく


2009年7月

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