夏休み前の期末試験が迫ってきた。こんな土曜に行事などあるわけない。部活も生徒会も休業中である。

校舎内をイワシのようにさまよっているうちに、お約束の売店に到着。今日も職員のKさんは元気であった。

「そんなもん、あるわけないな」と思いつつも、なんとなく、「試験前の鉄板文具ってあります？」と聞いてみたら、あった・・・！

試験前の鉄板文具　ベスト３

１　赤い下敷きとオレンジペンと緑のマーカー

「暗記用下敷き」赤色。ひたすら赤い。売店の一角に大量に置いてあった。

オレンジペン。これで字を書くのである。

 

写真写りを気にしながら、いつもより真面目に字を書いてみる。

で、赤い下敷きを重ねると、当然のことながら消えるのである。よ～く考えると、当たり前である。

黒い文字は・・・

ゼブラの緑色マーカーでなぞると・・・

もうすでに、これで十分見えなくなっているようにも思われるが・・・

赤い下敷きをかぶせると、黒い文字も消滅するのである。う～ん、これは100人中99人は知っている事実かも。ま、いいか・

ちなみに、緑色マーカー界のリーダーたるゼブラは、マーカーにかわるテープ式を販売しているが、こちらはいまいちの売れ行きとのこと。

実は、「赤い下敷きに緑のマーカー」の対抗馬に、「緑の下敷きに赤いマーカー」もあるが、これはかなり劣勢とのことである。緑の下敷きでは、なぜか、緑ペンで記入した文字が消えないらしい。「赤いキツネと緑のタヌキ」を思い出す展開であるが、やっぱり赤いキツネの勝ちなのだ。

単語帳も最近は赤と緑のちっちゃい下敷き付きであること、知ってました？

さらに言うと、単語カードも、赤と緑の下敷き付きが人気なのだ。

 

さらにさらに言うと、2015年の日本には赤いラインと緑のラインの入ったものさしも出現した。「どうせ隠すのは１行でしょ」と、マーケティング分析の血と汗と涙の結晶のような作品である・・・。赤（左目用）と青（右目用）のコンタクト発売も近いと見た！両目で同時に見ると、３Dかも？と思うのは、40年前の小学館雑誌のおまけ世代だけである。

２　なぜかシャーペン

Kさんによると、試験前になると、なぜかシャーペンの購入者が増加するらしい。

  

売店の入口前でわいわいカタログを見ていた中１生。

相談がまとまったらしく、Kさんに注文していた。やっぱ、シャーペンであった。しかし、なぜだ？

推測１　がんばって、ぐりぐり書きすぎて壊れる。

推測２　英語と数学が解けないのは、シャーペンのせいであることに気付く。

推測３　新品シャーペンで、気分あげポヨーンになれる。

期末試験初日に間に合うのか、心配だ。

３　やっぱり、耳栓

 試験前にはずいぶんと売れるらしく、実際、売店の在庫は残り１個だけであった。「音によるストレス、シャットアウト！」というけど、みんな工事現場みたいなところでがんばっているのだろうか？「視覚によるストレス、シャットアウト」で目までつぶると寝てしまうので、耳が限界かもしれない。