チュータ日誌

(2016/04/22)実験 高Ⅲ文系物理

 一昨日20日(水)の5時間目,高Ⅲ文系物理の授業の最初に,担当の森下堅斗先生が「トリチェリの真空」という実験をして見せていました。

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 まず,U字管に着色した水を入れて水平に保つと,当然ながら両側の水面は同じ高さです。その片方から油を注ぐと少しですが水面の方が油の面よりも低くなることを見せています。密度の違いによって高さが変わるようです。

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 次に,長い管に水銀を満たし「真空状態」を作り出します。この作業が意外と難しいらしく,入ってしまった空気の泡を抜き出すのに苦労していました。

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 その管を垂直に立てると,満たされていた管の上部に隙間ができます。この管に繋がっていて同じ高さに置いてあるビーカー内に入っている水銀の表面を大気が押すことにより,その圧力で管の中の水銀を760mmの高さまで押し上げるため,それ以上の高さの部分に隙間ができたのだそうです。もちろん,この隙間は真空です。

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 森下先生が,この「トリチェリの真空」の原理を黒板に図示して説明しています。そして,「私たちがストローを使ってジュースを飲める」のはこの原理のおかげであるという説明がありました。また,大気圧で水は10mの高さまでしか押し上げられないので,高層マンションの10m以上の高さのところまで水を運んで普通に生活できるためには「吸い上げる力」ではなく「押し上げる力」が必要という話がありました。

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