
昨年度まで中学3年生のCLEの授業を担当してくださっていたWilliam Nelson神父様のご友人のMicheal Hurley神父様が愛光生を温かく出迎えてくださいました。今はNew Mexicoに居るNelson神父様が連絡をとってくださり、訪問が実現しました。

神父様を囲んで。石造りの建物で、この中には入ってすぐにSt.Francisco(聖フランシスコ)とSt.Dominic(聖ドミニコ)の像が掲げられています。サンフランシスコの名前の由来となったSt.Franciscoですが、800年前聖ドミニコと聖フランシスコはお友達だったとマイケル神父様から教えて頂きました。愛光学園は聖ドミニコ修道会の学校です。マイケル神父様は私たちの訪問をとても喜んでくださいました。私たちも非常に感激しました。
今日を持ちまして、チュータ日誌でのアメリカ語学研修報告を終了します。約2週間の間、おつきあいくださいまして誠にありがとうございました。生徒たちは無事に、8月12日に帰国します(予定)。【報告申し上げている現在の現地時刻は8月10日(水)午後8時40分です。】
ホームステイ初日は、生徒たちはとても緊張していました。英語、ホストファミリー、慣れない食事、何が待っているか分からない毎日…。たくさんの不安や心配があったと思います。引率する私たちも、家庭では大丈夫か、食事は合うか、体調を崩さないか、そして何よりも自分で自分のことを英語で表現できるかなど、多くの心配をしていました。少しずつ生徒たちは表情や態度に変化が表れてきました。照れくさそうにも自分の意志を伝え、少しのことならばTryしてみようと努力していました。親元を離れて、自分たちで動き出す。オーバーな言い方をすれば、家庭では当たり前のように待っていれば誰かが準備してくれていたようなことも、自分で意志を伝えなければならない。それも慣れない英語でやらなければならない。study centerでは最初のうちは、Teacher Guideではなく、愛光の引率教員に尋ねることが多くありました。トイレはどこですか?お水は飲んでいいですか?といったことから、いろいろなことまでほとんど愛光の教員に頼っていました。段々と教員も「こういう風に英語で言えば伝わるよ」とか、「ここにあるよ」と最初は生徒の様子を見ながら伝えました。しかし2週間目からは敢えて、「自分で聞きなさい」「考えてごらん」と伝えるようにしました。ホームステイ先のホストファミリーも随分と我慢強く見てくれたと思います。慣れない食事のために、何が好物か?これは食べられるか?苦手か?疲れているのではないか?話さないのは嫌なことがあったのではないか?本当に良く心配してくださいました。ある生徒が体調を崩した晩、ほとんど一睡もできずに様子を看てくださった家庭もありました。Teacher Guideの方々も愛光生の英語に随分と辛抱してゆっくりと尋ねたりしてくださいました。生徒が理解できていないようであれば、Teacherが言い直しをして、ようやく理解をしたときにはお互いに喜んでいた様子も見てとれました。そういうおかげもあり、生徒たちも段々と慣れてきて、変化していったのです。「可愛い子には旅をさせよ」と言いますが、本当にそうだと思います。生徒たちが段々と慣れ、一人で歩けるようになっていくことを見守っていこうという思いで引率教員も心掛け、生徒たちは見事にこたえてくれました。慣れてきて少しルーズになったこともありました。忘れ物が多くなったことや、時間がギリギリでやってきたりとありましたが、見守り、諭しながらいけば、本当に素直に良く聞き、頑張ってくれました。このホームステイを通して、自分を変化させる良いチャンスだったのではないでしょうか。そう思い、私たちも接してきました。彼らの変化は成長の証だと思います。生徒たちはとても立派だったと思います。私たち教員も学ばされることの多い引率となりました。最後に保護者の方々、遠く離れた異国の地に我が子を送り出す思いはとても想像できるものではありません。大丈夫だと思っていてもやはり心配なものです。でもこうして子供たちは遠くに来て、いろいろなことを見て、聴いて、感じて、触れて、宝物をいっぱい得たと思います。様々な方々のご協力を得て、今回のプログラムが無事に終了を迎えます。お世話になったPeople Linkの方々、JTBの方々、見守ってくださった保護者の方々、本当に見守ってくださってありがとうございました。本日をもって報告を終了します。(文責:国際交流委員会)追伸:後日、国際交流のページに別Versionとして再報告を申し上げます。