チュータ日誌

(2016/08/13)ヨーロッパ研修旅行報告4日目(8月6日(土))

昨日からスペインに来ていますが、ローマとの気候の違いに驚きます。

気温は日中は35~36度まで上がりますが、湿度が30%前後のため、ほとんど汗をかくことがありません。

しかも朝夕は20度前後まで下がるので、非常に過ごしやすく感じます。

この日は、マドリッド周辺の世界遺産地域をバスで巡ります。

 

まず訪れたのは、エル・エスコリアル修道院。フェリペⅡ世が、聖ロレンツォの日にサン・キンティンの戦いでフランス軍に勝利した記念に建設した修道院です。鉄格子の上で火あぶりの刑に処せられた聖ロレンツォ由来の、上空から見ると格子状に造られた建物になっています。

エスコ1

エスコ2

エスコ4

エスコ3

王家の霊廟があり、壁面一杯にカルロスⅠ世をはじめ歴代ハプスブルグ王家・ブルボン王家の棺が納められていました。

カルロス○世、フェリペ○世、フェルナンド○世・・・、世界史を勉強している高校生は、「あ、この王は○○した人だよね・・・」とか、一気にスペインの歴史を思い起こせる場所でもありました。

みごとな図書館もあり、スペインの黄金時代を思わせる宮殿&修道院でした。

エスコ5

見学の後は、ミュージアムショップでお買い物。短時間なのですが、家族や友達へのお土産を一生懸命探していました。

そして、またバスで1時間揺られてセゴビアへ。15世紀、カスティーリャ王国の中心地でした。

水道橋1

ローマ時代の水道橋が見えてきます。この上を水路が走っています。スペインの中央部にこのような遺跡が残されていることで、ローマ帝国の版図がいかに広かったかが実感できます。

全く接着剤を使用していない石造りのみごとなアーチに、皆、圧倒されていました。

水道橋2

あまりに強い日差しに、「まぶしい!」。スペインの夏の日差しが容赦なく降り注ぎます。

休憩も兼ねて、ここで昼食。レストランの前では、ちょうど結婚式が行われていました。

昼1

なぜか眉毛のある子豚。生徒はこのナプキンホルダーが気に入ったようで、集めて組み合わせ、盛んに写真を撮っていました。

実は、セゴビアは子豚の丸焼きで有名な場所です。

レストランでは、丸焼きを食べているグループもありましたが、さすがに顔つきの子豚はちょっと・・・。私達は別メニューです。

昼2

昼3

マッシュルームライスに、

昼4

メルルーサフライとチーズサラダ。デザートは、スペインの定番、ナティージャ。

ゆるいカスタードクリームがグラスに詰まっているデザートです。

お腹が一杯になったので、さてアルカサルへ。

途中に、セゴビア大聖堂があります。

セゴビア聖堂

 

さあ、アルカサルに到着です。「アルカサル」=「王城」というスペイン語は、アラビア語が語源なのだそうです。

8世紀にウマイヤ朝がイベリア半島に進攻して以降、800年近くスペインはイスラム勢力に支配され、カトリックとの戦いが続きました。(いわゆる、レコンキスタ。)そのため、スペイン語にはアラビア語源の言葉も多いのだそうです。

アルカ3

この城には、カスティーリア女王イサベルⅠ世とアラゴン王フェルナンドⅡ世が1469年に結婚して住んだそうです。

いわば、スペイン王国発祥の地とのこと。

このアルカサル、外から見るとヨーロッパの城なのに、内装はイスラムの影響が濃い不思議な空間でした。

アルカ22

アルカ1

中世の騎士たちもいたるところに。

アルカ33

窓の外を見下ろすと、地平線が見えます。進軍してくる敵がはっきりと見える場所に建てられているようです。

アルカ2

アルカ6

城がよく見える所まで歩いて下りて来ました。

アルカ7

アルカ5

アルカ4

アルカ8

芝生の緑と、雲一つ無い青い広い空と。みんなおおはしゃぎです。

ディズニーの「白雪姫城」か、「シンデレラ城」かと議論している人がいましたが、「白雪姫城」が正解。

セゴビアという一つの小さな町でも、多種多様な時代があり、一人一人のルーツも多種多様であることが想像できます。

 

さあ、先を急ぎましょう。

世界遺産地区、アビラにある聖トマス修道院へ。

ここで、愛光学園設立が決められました。

設立64年目にして、生徒がこの修道院を訪れることができました。

 

アビラ7

アビラ4

修道院の中です。広い食堂。

ホアン神父様が立っていらっしゃる立ち台から話すと、不思議なことにマイクもないのに部屋中に声が響き渡ります。

アビラ3

ここにもドミニコ修道会800周年のポスターが。

アビラ5

アビラ1

アビラ2

院内の装飾は、ざくろの実(スペイン語で、「グラナダ」。手榴弾、という意味にもなるそうです。形がそっくりですね。)。

白い丸い紋様が見えるでしょうか?

アビラ6

神父様方からも、声をかけてくださいました。生徒も、「Hola!」とか「Gracias!」という挨拶が板についてきました。

サンペトロ教会

修道院の中の教会。ここでも、結婚式が行われていました。「今日は、大安かな?」

町の外から、外観が見える場所へ。

アビラ8

アビラは、イスラム教徒との戦いの最前線で、高い城壁によって町が囲まれています。

アビラ9

アビラ10

この時間が、今日も20:00頃。さあ、急いでマドリッドへ戻って夕食です。

「先生、パエリアは出ますか?」ピッツァのトラウマがいまだに尾を引いています。

夜

良かった。出ました。3種類のパエリアです。黒いものは、イカ墨のパエリアです。

夜2

夜1

21:00を過ぎての夕食ですが、もう慣れました。

デザートは、チョコレートケーキでした。体重計が心配です。

 

 

 

 

 

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