疲れも見せず、とうとう旅行も5日目に。
今日は、マドリッド市内を見学します。途中休憩がないという点では、一番ハードな日です。
まずヨーロッパ屈指の美術館、プラド美術館。事前の参加生徒アンケートでも、とても人気の高かった場所の一つです。
この旅行ではあまり日本人を見かけなかったのですが、ここには日本人の団体客が何組もいました。
もともと常設展だけの予定でしたが、写真にある通り、フランドル派の画家ボスの特別展が開催されているとのことで、こちらも観ることになりました。スペイン語では、ボスコと呼ぶようです。
美術館内は撮影禁止。ガイドさんが「主作品は全部見ていただきましょう!」とゴヤ(『着衣のマハ』『裸のマハ』)、ベラスケス(『ラス・メニーナス』他)、エル・グレコ(『羊飼いの礼拝』他)などを一気に観て回りました。
もちろん、フラ・アンジェリコ『受胎告知』の実物も。これははずせません。
そしてボス展へ。『快楽の園』の三連祭壇画もありました。一つ一つのモチーフが非常に面白い作品。観ているとあっという間に時間が経ち、すぐ集合時間となってしまいました。
「もっと時間がほしかった」と女子達。(同感。)いずれ、個人旅行でどうぞ。
それから向かったのはスペイン王宮。
フェリペ5世によって18世紀半ばに完成した、今回の旅行の中では比較的新しい(?)宮殿です。
現在も、国賓を迎えて公式行事が行われるそうで、すべての部屋の仕切りのカーテンには手に触れる所はすべて布で覆われていました。
絵画や調度品、絢爛豪華さは息を呑むほどです。日本でも、迎賓館赤坂離宮が現在公開されているそうですが、きっとこんな感じなのでしょう。
スペイン王家が保有するストラディバリウスのバイオリン・チェロも展示されていました。武具博物館にも足を運びました。
さて、お昼。
冷たいスープ、豚ロースのソテーとフライドポテト。肉は分厚く3枚もあります。
これにサラダとアイスがつきました。よく食べる中・高生も、さすがにお腹いっぱいです。
その後、デボット神殿へ。
これは、エジプトのアスワンハイダムが建設されるときに水没する神殿を、政府が開発協力国に贈ったもの。
スペインの街中で、エジプトの遺跡を見学です。
ところが・・・
開いていない!?なんと、「空調が壊れたので、今日はお休みよ!」と係の女性に言われてしまいました。
暑い・・・。記念撮影のみで終わってしまいました。
そこからマヨール広場まで。フェリペⅢ世像の建つ広場です。
オレンジ色の壁面の建物や、壁面に美しい彩色された建物に四方を囲まれています。
さあ、今日の予定もあと一箇所を残すのみ。
リーガ・エスパニョーラに所属するレアルマドリッドの本拠地、「サンディアゴベルナベウスタジアム」です。
歴史と文化の旅、番外編といったところでしょうか。
熱狂的サッカーファンはグループの中にはいませんでしたが、それでも楽しめるツアーでした。
ホアン神父様は、幼い頃から会員だったそうです。
最初に、数々のカップが並ぶトロフィールームへ。
スタジアムの中を見学するツアー。「あー、明日の試合が見たい!!」と男子。
レアルの選手ベンチ。
選手と一緒に写真を撮っているつもり。
私達は行儀良く?並んで撮っていましたが、その後に撮った女性のはじけたポーズに、「やっぱりヨーロッパの感覚は違うな」と言う声も。
選手のロッカールーム。それぞれのロッカーに、写真と名前。生徒はやっぱりロナウドのロッカー前で写真を撮っていました。
記者会見場。「神父様、校長先生、座って、座って」と生徒たち。他の観光客の方も一緒に座って、一気に雰囲気が出ました。
その後のショップでは、たくさん買い物をした人もいたようです。強いチームの経済効果はてきめんです。
帰りに、少し時間があるので「ラス・ベンタス闘牛場」に行ってみることに。

今日は日曜日なので、実際に闘牛が行われるようです。3時間くらいかかりますよ、とのことでした。
「これは、フレミングの像です」との説明に、「なんでフレミングの法則の人がいるの?」と思った生徒もいたようです。でも、別のフレミングでした。
こちらは、ペニシリンを発見したフレミング博士のおかげで、牛に突かれたマタドールが助かったことを表す像なのだそうです。フレミングは、この功績により、ノーベル医学生理学賞を受賞したとのこと。
そして、夕食は中華料理へ。「えー!スペインで中華ですか?」
(チャーハン・スープ・シュリンプと野菜炒め・青椒肉絲・酢豚・魚の中華あんかけ他)
でも食事の後には、「やっぱり中華は当たり外れがあまりありませんね」。
今日は少し早めに21:00頃ホテルに戻りました。
明日はいよいよ最終日。ミサに出席します。