今日から第2学期末考査が始まっています。
さて、先週金曜日の高2生の生物の授業は、「ブタの眼の解剖」。
(苦手な方は閲覧にご注意ください。)
眼は、取り出して1日が経過するとガラス体が濁ってしまうため、解剖には新しい物が必要です。
そのため、担当の佐藤先生は解剖授業のある日の午前中に、大洲まで「ブタの眼」を仕入れに出かけられます。
さて、まずは「眼」のためのスタンド作り。
テーブルから5㎝上に眼が置けるように台を作ります。
次に眼の配布。シャーレに人数分の眼が・・・。
アップにすると怖いので、遠目に。
取材者が怖がっているだけで、生徒たちの目はむしろ好奇心で輝いています。
(でも、まぶたもついているし・・・。)
ピンセット・先の丸いはさみ・先の尖ったはさみ・かみそりを使っていきます。
まずは先生が手にしている状態にまで、むだな筋肉などを取り除きます。
「神経まで切らないように」の指示がありました。
「うまく切れない!」「こっちを見てる!」「大胆にはさみを入れなさい」
作業はどんどん進んでいきます。
そして、正面からと横からスケッチをします。
普段見ているブタは、目が細いので小さく見えますが、意外に眼球は大きい・・・。
そして、かみそりと尖ったはさみで二つにすると、ガラス体がついている方と網膜だけの方に分かれます。
写真ではわかりにくいのですが、上の写真にはうすいピンク色の網膜が見えます。
ここまで来れば取材者も大丈夫。「きれいねえ」とか言ってのぞきこみます。
このピンク色も、新鮮だからこそこの色なのだそうです。
図説や授業で見る画は美しく整えられてるけれど、実際はちょっと違う。
網膜も、本当に薄い膜です。「網膜をはがして、その下の膜もはがしてみなさい」
「網膜剥離だ~」
ブタのレンズを通して見た文字。確かに、レンズの中に「の眼の」という文字。
5㎝離れると、矢印は逆向きに。
感心していると、「先生、凸レンズですからね」。なるほど。
授業終盤。
「先生、レンズ、持って帰っていいですか?」「いいけど、透明なのは今日だけだぞ。明日になったら濁ってしまうよ」
少しの時間の予定が、ほぼ1時間居座ってしまいました。おじゃましました。