
この日から今月行われる愛媛県高校選手権大会に向けて合宿を行います。合宿では、翌日から、練習の一つとして松山城を駆けて登り脚を鍛えます。午前中は勉強。午後、練習。夜はまた勉強です。柔道と勉強だけの数日間です。寝ることと、食べること。あとは温泉につかることだけが楽しみです。
柔道部では、30年以上、この初稽古を行ってきました。毎年ですが、初稽古には社会人のOBから、一年前に卒業したOB、下は現役中学生までが参加します。一堂に会して、10歳、20歳以上の年齢を越えて、柔道で組み合います。OBの中には家族を連れて来る人もいれば、フィアンセを紹介した人もいたりしました。また、先輩方は愛光の柔道衣を着てくる人もいれば、出身大学の柔道衣を着てくる人もいました。ここが、初稽古の良いところだと思います。この日は色々な大学の中で、東大の柔道衣も2人ほどいました。その中で乱取りをして勝負しますが、勝った負けたではなく、違う世代の愛光生が、一つの柔道という部活動を通じて交流するのが良いところです。現役生は先輩方から、今のお仕事や昔懐かしい部活動のエピソード、大学の話を伺ったりしていました。逆に現役生は今の愛光学園の生活の話をしたりと、この日も話は尽きませんでした。一年の抱負をそれぞれが述べ、決意も新たにしました。初稽古ではご父母の計らいでぜんざいが振る舞われました。来てくださったOB、遠方からでもいらしてお手伝いしてくださったご父母の方々、また先生やコーチの方々も駆けつけてくださり、感謝で終わった初稽古に、今年もなりました。