チュータ日誌

(2018/02/18)チュータのひとりごと 第550回(35期同窓会(1))

 本校35期生の同窓会が2月11日(日)と12日(月)の両日で行われた。

 11日の夜には,市内のホテルで,当時の5担任も揃い,盛大な懇親会が開かれた。

 少し早く到着したので,受付にやってくる同窓生に挨拶をしながら,名前を思い出そうとするのだが,なかなか浮かんでこないので困った。

 23期,25期,29期,33期,35期,42期と高Ⅱ,高Ⅲの担任を務めた中で,23期は3年間,29期,33期,42期は中3から4年間担当したことで,250名の生徒のうち,かなりの生徒の名前を思い出すことができる。

 ところが,25期と今回の35期は2年間のみの担任であったために,名前がなかなか出てこないのである。

 同窓会が始まり,挨拶をさせてもらったが,わたしはどの同窓会においても,冒頭に必ず「われらの信条」を暗誦することにしている。

 同窓生は信条のすべてを覚えているわけではないが,建学の精神である,「われらの信条」の根本精神はいつまでも忘れないでいる。

 壇上から同窓生の姿を見ながら暗誦をする時に,椅子を引いて,背筋をぐっと伸ばす者もいれば,信条の文章を声に出して復唱する者もいる。

 こういった姿を目の当たりにすると,暗唱している声が一段と大きくなり,お腹に力が入って引き締まった声になる。

 発表する側と聞く側が一体化するというのはこのようなことではないか。

 「われらの信条」だからこそ,このような雰囲気が生まれるのであろう。

 そして,会が進み,懇談に入ってしばらくすると,同窓生もわれわれ担任も,高Ⅱ,高Ⅲ時代にタイムスリップしたような不思議な感覚にとらわれる。

 当時の学年主任と4人の担任がそれぞれ挨拶をしたが,挨拶が始まると,会場が一斉に静かになり,一言も聞きもらさまいという気持ちが伝わってくる。

 プログラムの中には同窓生たちの心のこもった計画が数多くあり,参加者だけでなく,招待された5人も楽しませてくれた。

 テーブルで生徒の頃の武勇伝などを聞きながら,彼らが一歩一歩世界的教養人に近づいていることを実感できた。

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