チュータ日誌

(2018/08/29)新任紹介(美術)

 

「新任紹介」のコーナーです。

今回は、美術教員として本校にいらっしゃったM先生をご紹介します。

(近年は個人情報保護に配慮し、すべての先生についてイニシャルでのご紹介となっております)

 

 

授業をのぞいてみると、デザインの授業でした。ポスターカラーを使ってデザインの基礎を学ぶというものですが、ポスターカラーの塗り方や配色のやり方について指導されていました。

 

先生に授業の感想をうかがうと、「中学一年生の授業で、生徒たちは愛光に入って初めての作品を作るところなので、新鮮な気持ちで丁寧に進めている生徒が多いので、とてもうれしいです」とのこと。

 

 

ちなみに、今回のデザインを描く上での目的は、

①はみ出さないこと、色ムラを作らないこと、塗り残さないこと

②色のグラデーションをつくりながら、バランスのよい配色を心がけること

③変化と調和を意識して描くこと

 

だそうです。なんだか、深いですね。

 

さらにM先生に生徒たちへの思いを聞いてみると、

「これから、いろんな作品を作っていく上で、作品を仕上げることでの達成感を味わってほしいと思っています。

ねばり強く、作品や自分のイメージと向き合うこと。失敗することもあるでしょうけど、よりよいものに仕上げていくことで、たくさんの気づきが得られると思います。

そうして、芸術のすばらしさについて少しでも感じてもらえたら、うれしいです」

とのこと。

 

(生徒作品)

 

 

先生のこれまでの作品をご紹介

 

M先生ご自身は、油絵をご専門にされているとのこと。これまでに、様々な作品を描いてらっしゃいます。

以下にいくつかご紹介させていただきます。

 

日展出品作(2017)「散歩」 油絵162×30 (cm)

 

先生からのコメント

「近年は『ソテツ』をテーマにして制作をしています。中心から大きく広がった葉の様子と、曲がった幹の形が、造形的におもしろいと感じたことがきっかけで、描き始めました。躍動感あふれるソテツの木が表現できたらいいな、と思っています」

 

 

県展 出品作(2017)「夏の日」 油絵

 

先生からのコメント

「重信川沿いにある竹林を背景に、手前には釣りをしている子ども(想像)を描き、詩情が感じられるような作品になることを目指して描きました」

 

 

小出品(2017)「シクラメン」 油絵

 

先生からのコメント

「植物が好きで、花をよく描きます。シクラメンの、優しくてやわらかな様子を表現してみました」

 

なぜ油絵を描くようになったのか

そんなM先生に聞いてみました。

先生はどうして油絵を描くようになったのでしょうか。また、それを専門にしようと思われたのはいつですか?

「小学生の頃から、油絵に興味がありました。なんとなくかっこいい、すごい、とその魅力に惹かれました。本格的に描き始めたのは、高校生になってからです。大学受験に、学科と実技が必要だったこともあります。その後、大学を卒業してからも、恩師とのご縁を含め、恵まれた環境で制作活動を続けることができ幸いです。現在は、日展(会友)、光風会展(会員)、県展(会員)に出品・所属しながら絵画活動を行っています」

 

生徒の皆さん、現在も精力的に絵画活動を行っていらっしゃるM先生から、ぜひとも、様々なテクニックだけでなく、芸術の深さ・素晴らしさについても学んでいきましょう。

 

M先生、これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。

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