「新任紹介」のコーナーです。
今回は、美術教員として本校にいらっしゃったM先生をご紹介します。
(近年は個人情報保護に配慮し、すべての先生についてイニシャルでのご紹介となっております)
授業をのぞいてみると、デザインの授業でした。ポスターカラーを使ってデザインの基礎を学ぶというものですが、ポスターカラーの塗り方や配色のやり方について指導されていました。
先生に授業の感想をうかがうと、「中学一年生の授業で、生徒たちは愛光に入って初めての作品を作るところなので、新鮮な気持ちで丁寧に進めている生徒が多いので、とてもうれしいです」とのこと。
ちなみに、今回のデザインを描く上での目的は、
①はみ出さないこと、色ムラを作らないこと、塗り残さないこと
②色のグラデーションをつくりながら、バランスのよい配色を心がけること
③変化と調和を意識して描くこと
だそうです。なんだか、深いですね。
さらにM先生に生徒たちへの思いを聞いてみると、
「これから、いろんな作品を作っていく上で、作品を仕上げることでの達成感を味わってほしいと思っています。
ねばり強く、作品や自分のイメージと向き合うこと。失敗することもあるでしょうけど、よりよいものに仕上げていくことで、たくさんの気づきが得られると思います。
そうして、芸術のすばらしさについて少しでも感じてもらえたら、うれしいです」
とのこと。
(生徒作品)
M先生ご自身は、油絵をご専門にされているとのこと。これまでに、様々な作品を描いてらっしゃいます。
以下にいくつかご紹介させていただきます。
先生からのコメント
「近年は『ソテツ』をテーマにして制作をしています。中心から大きく広がった葉の様子と、曲がった幹の形が、造形的におもしろいと感じたことがきっかけで、描き始めました。躍動感あふれるソテツの木が表現できたらいいな、と思っています」
先生からのコメント
「重信川沿いにある竹林を背景に、手前には釣りをしている子ども(想像)を描き、詩情が感じられるような作品になることを目指して描きました」
先生からのコメント
「植物が好きで、花をよく描きます。シクラメンの、優しくてやわらかな様子を表現してみました」
そんなM先生に聞いてみました。
先生はどうして油絵を描くようになったのでしょうか。また、それを専門にしようと思われたのはいつですか?
「小学生の頃から、油絵に興味がありました。なんとなくかっこいい、すごい、とその魅力に惹かれました。本格的に描き始めたのは、高校生になってからです。大学受験に、学科と実技が必要だったこともあります。その後、大学を卒業してからも、恩師とのご縁を含め、恵まれた環境で制作活動を続けることができ幸いです。現在は、日展(会友)、光風会展(会員)、県展(会員)に出品・所属しながら絵画活動を行っています」
生徒の皆さん、現在も精力的に絵画活動を行っていらっしゃるM先生から、ぜひとも、様々なテクニックだけでなく、芸術の深さ・素晴らしさについても学んでいきましょう。
M先生、これからもどうぞ、よろしくお願いいたします。