チュータ日誌

(2018/12/09)チュータのひとりごと 第577回(3学期始業式講話(放送)平成30年12月4日)

3学期始業式の講話の一部を紹介します。

 皆さん,おはようございます。4日間,それぞれに充実した休日であったことと思います。3学期の始業式は恒例によって,放送で行います。
中略
 話は変わりますが,自転車通学生,電車通学生,寮生のマナーに対する苦情が寄せられています。また,最近では車での送り迎えのマナーについて近隣の方々から苦情が相次いでいます。
 自転車事故では,加害者になるケースがあります。一生,取り返しがつかないというような事故を引き起こす可能性があることを意識して,飛び出しや無謀な走行にならないよう,心がけてください。
 もちろん,ヘルメットを着用し,自分の身を守ることも大切なことです。
 生徒の皆さんの命の安全を考え,中学生はもちろん,県内の私立,公立全ての高校生もヘルメットを着用することになっています。
 また,電車を利用する生徒の皆さんへ,電車内で大声で騒ぐ,席を譲らない,駅や通学道路にごみやジュースの空き缶,ペットボトル等を平気で投げ捨てる生徒がいると聞きます。
 以前に,自転車通学生が投げ捨てたジュースの空き缶が近隣のお家の庭に飛び込み,庭仕事をしていらっしゃる方の目の前に落ちたということで,直接お詫びに伺ったことがあります。
 また,塀のないお家の庭を横切って寮へ向かった生徒がいるということで,この件も,お詫びに伺ったことがあります。
「家庭でどういう教育を受けてきたのか」,また「学校で何を教えているのか」という,怒りの電話がかかってくるのが当然であります。
 また,皆さんが注意を受けたときにとる態度についても苦情が寄せられるケースがあります。
 皆さんが注意を受けたときに,明らかに自分たちが間違っているということが分かったら,素直に謝ってください。皆さんが気づかないこともあると思いますが,悪いと気づいたら,「すみませんでした。」という言葉をきちんと述べることです。それが「道義に対する渇望が生命」である学校に通う生徒の態度であるべきです。
 次に,車で送り迎えを受けている皆さんに,お願いがあります。皆さんを迎える車が校門前の道路に駐車するため,交通の妨げになったり,車の出入りに困っているという苦情が相次いで寄せられています。
 これは,該当の皆さんの保護者の方々に,道路に駐車して待つのはおやめいただきたいと繰り返しお伝えしていることです。
 また,保護者の方々の運転マナーがよくないと指摘されるケースもあります。配慮の行き届いた運転マナーになるようご協力いただきたいとお伝えください。
皆さんの利便のために,他人が迷惑をこうむるようでは,とても「愛と光の使徒」を目指している学校とは言えません。
 ここで,今日は「致知」という月刊誌の特集記事「内発力」の一部を紹介します。
―― 侍ジャパンの監督を務めた小久保裕紀さんが,イチローについて忘れられない思い出があると「毎日新聞」に書いていた。小久保さんはプロ2年目に本塁打王を獲得。だが,天狗になり,翌シーズンは散々。一方イチローは3年連続の首位打者へ驀進中。
その年のオールスターゲームの際に彼に聞いた。
「モチベーションが下がったことないの?」。するとイチローは私の目を見つめながら,「小久保さんは数字を残すために野球やっているんですか?」と言った。「僕は心の中に磨き上げたい石がある。それを野球を通じて輝かしたい」。
自分はなんと恥ずかしい質問をしたのかと,顔が赤くなった。
内発力で生きている人間の真骨頂をこのイチローの言葉に見る。――
と記されていました。
 皆さんはなんのために学問に励んでいるのか,もちろん目の前の大学入試に合格することが一つの大きな目的ではありますが,人間の一生のスパンで眺めるならば,学問に励むのは,人となる道を明らかにするため,つまり,成人の道を明らかにするためであると言えるのではないかと思うのです。
 また,先生方が積極的に取り組んでいるアクティブ・ラーニングも「生涯にわたって能動的(つまりアクティブ)に学び続けるようにすること」が大きな狙いであります。
 最後に61期高Ⅲ生の皆さん,この後も,1日1日努力を重ね,さらに実力を伸ばし,十分な態勢で,内発力をもって本番のセンター試験,そして2次試験に臨んでくださることを願って3学期始業の言葉とします。

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