先週のことですが、中学3年生d組の書道の授業におじゃましました。
この授業では、生徒おのおのが選んだ漢字をタイルに写して、文字の部分を彫刻刀で削ることにより、
壁飾りを作るというものでした。
生徒たちは、黙々とタイルの表面を削っています。
漢字は各自で好きな漢字を選んだそうです。
自分の名前の漢字の一部を選んだ者、自分の好きな漢字にした者、その時の直感で選んだ者、なかには、欲しいものを書いた生徒もいるなど、人それぞれでおもしろいですね。
前回の授業で墨汁で半紙に書いた漢字を、タイルの表面になぞって写してあります。
あとは、線からはみ出さないように削るだけですが、生徒たちは黙々と、集中して削っております。
教室は静寂に包まれます。いつになく厳かな雰囲気です。
漢字も、各自が自分で書いたとのこと。上手ですね。
文字によっては、複雑な部分もあり注意が必要です。
生徒に感想を聞くと、「いつもの習字と、また一味違っておもしろかった」
「削るのが大変だったけど、できあがってうれしかった」などと話していました。
タイルの表面をよく洗うと、削った文字の部分が白く際立ちます。
自分のものが終わった生徒は、友達の文字も気になっているようです。
和気あいあいとしながら、アドバイスしたり手伝ったりしています。
作品が出来上がった後の、さわやかな笑顔です。達成感にあふれています。
出来上がった作品を先生がチェックしてくださり、改善点などをアドバイスしてくださいます。
出来上がり作品の一部です。文字にも個性がありますね。
愛光は、勉強に並々ならぬ力を入れている学校ですが、
このような「ものづくり」のすばらしさについても、生徒たちにはどんどん学んでいってもらいたいですね。