5月28日に、高Ⅰ生対象のOB講演会がありました。
20期生の泉幸男さんが来校、ドミニカンセンターで「進路選択」についてご講演いただきました。
泉さんは東大法学部と東大教養学部教養学科を卒業後、三菱商事で32年間にわたり中国や東南アジア、米国で電力事業に携わりました。
講演は、いま話題のヨーロッパ北海沖の洋上風力発電を支える海底送電事業のビデオから始まりました。
大きな成功を収めたプロジェクト。その推進役は何と、愛光22期生で三菱商事に入社した中西さんという方なのだそうです。同じ愛光OBの方々があちこちで活躍されています。
ビデオや写真で次々に紹介される実社会の姿は、生徒らのみならず私たち教員にとっても新鮮なものでした。
また、泉さんは、三菱商事でいきいきと働く女性たちの姿も紹介してくれました。
愛光生ではありませんが、東大法学部出身のある女性は、米国やフランスで風力発電などを手掛けながら、社内結婚し、3人のお子さんにも恵まれつつ、仕事を続けているそうです。
写真でみると、いきいきとした笑顔が印象的でした。
講演前半の締めは、マズローの「欲求5段階説」。
人口減少とAIの進歩によって、激変する現代社会。どんな職業を選んでも安定の保証はありません。
「安定収入が期待できそうだから」「親や友達がすすめるから」を理由に選ぶのではなく、「自分の心のなかの夢に耳を傾けてみよう!」と、泉さんは熱弁をふるいました。
ちなみに、泉さんの夢は「海外に出たい」「社会に形を残したい」ということだったそうですが、総合商社で様々なプロジェクトに関わり、その夢はそれなりにかなえられた、とのこと。
講演の後半は、英語の効果的な学び方について。
英英辞典を使うことを熱心にすすめてくださいました。
高1生にお薦めの英英辞典としては、
などが良いそうです。
泉さんご自身も『英語学習の極意』(文春新書)を出しておられるので、皆さんも読んでみるとよいでしょう。
講演のあとも、有志十数名が教室に移って、さらに1時間あまり泉さんを質問攻めに。
それぞれに発見の多い一日になったことと思います。