チュータ日誌

(2019/11/24)チュータのひとりごと 第606回(合唱コンクール)

 11月の参観日にあわせて,中1生による合唱コンクールを開催している。
 ここ数年,私学振興全国大会の出張とこの合唱コンクールが重なるため,中1生の素晴らしい歌のハーモニーが聞けないことを残念に思っていた。
 今年は私学振興大会が1日ずれたため,コンクールに出席できることになり,とてもうれしかった。
 このコンクールでは,わたしは審査に加わらないことにしている。評価をしていると,じっくりと合唱を聞けないからである。
 生徒の歌声を聞くと,必ずと言ってよいほど感動して涙が出る。ところが審査員になると,どういうわけか,この感動が半減してしまうのである。
 今年も最初のクラスの歌声を聞いた途端,涙が出た。27年前の第1回合唱コンクールを思い出したこともあるが,クラスの生徒が一つのチームとなってハーモニーを響かせる姿に感動するのである。
 合唱は一人ではできない。クラスの生徒全員が心を一つにして初めて素晴らしいハーモニーが生まれる。チームワークがないとよい声の響きにはならない。
 この合唱コンクール,以前にも触れたことがあるが,41期生が中1の時に中1学年部と音楽科のタイアップによって生まれた。したがって今年は27回目のコンクールであった。
 当時中1の学年主任を務めていて,校内に歌声が少なく,あの大切な校歌でさえも1番だけしか歌わない現状を寂しく思っていたことが,合唱コンクールを始めたきっかけであったように記憶している。
 わたしの前任校が,歌に始まり,歌に終わる学校であったことも大いに影響していると思う。
 中1生はCLE2(クリスチャン・ライフ・エデュケーション2)の時間に,毎回4曲の聖歌を歌う。さらに,月に1度,誕生を祝う「おめでとうたんじょうび」を歌って誕生者をお祝いする。校歌も音楽教員の協力があって3番まで歌えるようになった。
 また,どの同窓会でも校歌は3番まで歌うようになった。
 合唱コンクールは「感動の教育」の一環であり,音楽が世界的教養人の資質の一部であることに触れ,ピアノやバイオリン等の練習をしている生徒はぜひ続けてほしいと激励をして,講評を終えた。

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