チュータ日誌

(2019/12/01)チュータのひとりごと 第607回(令和元年度2学期終業式講話 :校歌歌詞変更の経緯)

 2学期終業式の講話の一部を紹介しましょう。

―― 11月16日(土)に実施した第16回学園関係物故者追悼式についてお話をします。
 この1年間にお亡くなりになられた方の中に,1期生の同窓生,古川哲(さとし)さんがいらっしゃいました。
 古川さんは愛光医会(愛光卒業生の医者の会)に所属していらして,初代の同窓会長として,学校に貢献してくださいました。
 実は,皆さんが現在歌っている校歌が,「頬赤らめし男の子々達」から「学舎に立つ若人達」と変わったきっかけは,この古川先生からの提言でした。
 ある年の愛光医会の集まりで,女子生徒が入学して男女共学になったのだから,「頬赤らめし男の子々達」を別の言い方にしたほうが良いのでないかという提言をいただきました。その後,お会いするたびに校歌の話題になり,学校にお電話をいただいたこともありました。古川先生は松山市内の公立学校の校歌の歌詞の作成にかかわられた経験があるとのことでした。
 この提言をいただいたことをきっかけに,校歌の作詞者である本校の元国語科教員,日比野正信先生と連絡を取りました。このお仕事は作詞者以外では不可能と考えたからです。
 そこで,奈良県にお住いの日比野先生に校歌の一部変更をお願いしたところ,先生は快く引き受けてくださり,五つの候補を作ってくださいました。この五つの中から選ばれた歌詞が「学舎(まなびや)に立つ若人達の」です。

 5つの例文紹介
1 命漲る若人達の
2 語らい集う若人達の
3 笑顔爽やか若人達の
4 学びの庭の若人達の
5 学舎に立つ若人達の

 この中で,5番目の「学舎に立つ若人達の」が選ばれ,現在,皆さんに歌われているのです。
 もし,古川先生の提言がなければ,また,日比野先生が快く引き受けてくださらなければ,現在の校歌は以前の歌詞で引き継がれてきたことと思います。――

 以上,2学期終業式の挨拶の中から校歌の歌詞変更にかかわる部分のみを掲載しました。

 

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