チュータ日誌

(2022/11/29)中3生 OB講演会(国境なき医師団)

本日は、「国境なき医師団」から 中川崇さん(36期)が講演にいらしてくださいました。

 

事前に生徒から立候補を募り、司会をお願いしてあります。

学年全体の生徒の前で緊張したことでしょうが、ユニークな掛け合いも交えた面白い司会をしてくれました。

 

 

途中で司会から、「みなさん寝てしまわないように、ジャンプでもしましょう」と言って、全員が立ってジャンプしたり伸びをしたり、遊んだりしました。

この発想は教員にはありませんね。面白い試みだと感じました。

 

中川さんから、まずは面白エピソードをふんだんに交えた自己紹介からお話しいただきました。

 

その後、また別の生徒から、国境なき医師団とはどういう組織かについて、説明をしてもらいました。全て、教員が間に入らず、生徒と中川さんで準備していただいた台本です。

 

中川さんは、東京大学医学部を卒業された後、様々な権威ある病院に勤められ、その後、東京大学大学院にて研究に従事されます。

それからは、ご本人いわく「なりゆき」で国境なき医師団に応募することになったそうです。

そして、同期の先生方と比較してかなり早い時期に、イラク戦争中の中東に派遣されることになりました。

その際、英語に自信がなかったことがネックとなったそうですが、持ち前のバイタリティで果敢に挑戦されたようです。

 

貧困や戦争下における凄惨な傷病者の画像も見せていただき、生徒たちは息をのんで見入っていました。

 

中川さんは、さらにその後、アジアでの医療活動に従事したり、東日本大震災の際も、避難所で医療協力に奔走したりされたそうです。

 

これらの経験から、中川さんは、「何もできない学生だったはずが、現場に行って、手探りでもできることを増やしていくことで、なんとかなる」ということを学ばれたそうです。

 

そして、在校生の中で人道援助や国際協力に興味のある生徒向けにメッセージをくださり、「自分は英語に自信がなく、外科医としての経験が少ないなどの不安はあったが、自分でやれることを見つけて取り組んでいった結果、前に進む事ができた」ということを伝えてくださいました。

 

終始、ユーモアを交えたご講演に、生徒たちは最後まで聞き入っている様子でした。

大変貴重なご講演を、どうもありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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