チュータ日誌

(2013/11/03)チュータのひとりごと 第406回(入試説明会②)

 前回の「チュータのひとりごと」で,本校主催の入試説明会について触れたが,今回も大阪,名古屋に続いて実施した東京・横浜の入試説明会について述べてみよう。

 本校主催の入試説明会の日程は年度当初に決まっており,10月26日(土)に東京で,10月27日(日)に横浜で実施した。

 この説明会の直前,わたしは10月24日(木)と25日(金)の両日,大阪上本町のホテルで開催された第61回全国私学教育研究集会大阪大会に参加していた。ところが,台風が接近するということで,無事に東京にたどり着けるかどうかあやうい状況となり,早々に研究集会を切り上げ,新幹線で東京に向かうことにした。

 台風が上陸したとしても,説明会を実施するという方針を変える気持ちはなかった。実施のためにはまず自分たちが現地に到着していないと話にならない。もう一人の担当教員にも1日早く松山を出発してもらい,万全を期して,前日から東京に滞在した。

 説明会の準備は前回の大阪,名古屋も含めて夏休みの間に原稿を書き上げ,9月に最終のチェックをすることにしている。

 大阪,名古屋と異なるところは,わたしが40分間かけて学校の基本方針を説明したことだ。

 前回はホアン理事長が20分,わたしが20分で,それぞれの役割を分担したことによってパワーポイントを使用しないで,参加者の輪の中に入って話をすることができた。

 40分かけて説明をするのは今年初めてで,やや緊張したが,最初の20分間,前回と同様に参加してくださっている保護者や児童・生徒の輪の中に入り,

  「愛光学園にどのようなイメージをお持ちですか。」

  「学校を選択するときに何を基準になさいますか。」

という二つの質問をした。

 参加者の答えを聞いて,わたしが詳しく説明をする形式は前回と全く同じである。

 どのような答えをしてくださるか,本当に楽しみである。そして,その答えに対してわたしの考えを述べさせていただく。40分間の中でこの部分が最も緊張するが,最も充実感を覚える時間である。

 続いての20分間はスライドを用いて,「建学の精神」を中心に学校の基本方針の説明をした。

 今回のアンケートの中で,次へのやる気と勇気をもらった評価を紹介したい。

 「校長先生の教育に対する考え方がしっかり伝わりました。学内でも積極的に生徒の中に入って行かれてるのだろうと想像できました。(説明会で父母の席に近い場所まで移動されながらのお話でしたので)」

 参加者の輪の中に入って話をするという形式は今年から始めたものである。

 自分のChange & Challengeの一つに位置付けているので,話し方の工夫を評価していただき,たいへんありがたいことだと感謝している。

 アンケートで最も評価が高いのは,在籍生徒のご父母によるメッセージである。

 その地域のご父母にお願いをしている。やはり,実際に子供を学校や寮に預けた人の経験談は聞く者の心を揺さぶる。

 このご父母の発表に耳を傾けると,教育は「親と子と先生」の三位一体であることがよく分かるのではないかと思う。

 

――各地域でお手伝いいただきましたご父母の皆様,本当にありがとうございました。心より感謝いたします。この紙面をお借りして,お礼を申し上げます。――

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