チュータ日誌

(2013/11/10)チュータのひとりごと 第407回(中3 長崎研修旅行)

 今回は10月30日(水)から3泊4日の日程で実施した中3長崎研修旅行について述べてみよう。

 中3の研修旅行は学校出発から最終の学校到着まで,すべてバスで移動する旅行である。

 

 初日はバスで八幡浜港へ,そこから別府港を経由して,吉野ヶ里歴史公園へ到着,1時間10分かけて見学をした。

 生徒たちは想像していたより広大な敷地に見学場所が点在しているため,すべての見学場所を見てまわるわけにはいかなかったことと思う。

 何を見るかをあらかじめ決めていた生徒たちは手際よく見学できたようだ。

 わたしは全体を一望できる建物に上がり,訪問する場所を決めてからまわったのだが,それでも最後は駆け足であった。わたしの場合,全クラスの写真撮影に参加したことが見学時間を短くした理由である。

 初日の宿泊はホテルで,中央が吹き抜けになっているため,四方が廊下になっており,階が異なっても連絡の取りやすい構造で,生徒たちはこれをうまく利用していた。

 

 二日目は平和公園を訪問し,記念撮影をした。

 その後,生徒の代表が生徒たち全員で心を込めて織った千羽鶴を奉納した。

 戦争がもたらすものは何かということを,生徒たちが学んでくれることを期待したい。

 午後はグループごとに計画を立てる「長崎自主研修」である。日程の中で,最も思い出に残る研修だと指摘する生徒が多い。

 このあと,雲仙の地獄巡りをし,ホテルに入った。雲仙のホテルは海抜650メートルのところにあるため,かなり冷え込んでいた。

 

 三日目はまず,イルカウオッチングから始まった。

 イルカもまずまずの数で現れてくれたので,生徒たちも満足していたようである。

 そのあとは,雲仙普賢岳の噴火の災害現場を保存している「みずなし本陣」を訪問,火砕流の凄まじさに驚いた。

 午後は三井グリーンランドへ,そこから,一部の生徒は「万田抗」の見学に出かけた。

 グリーンランドでは,絶叫マシンを初め,様々なアトラクションに生徒たちはチャレンジしていた。この日はすぐ近くにあるホテルでの宿泊であった。

 

 四日目は帰途の旅で,佐賀関から三崎を経由して松山に到着した。

 佐賀関から乗った船の甲板で,3人の女子生徒と両手を打ち合わせて相手を動かせば勝ちというゲームをした。

 ちょっとした人(生徒)だかりができて,歓声が起こった。それは,わたしが女子生徒に負けてしまったからである。

 女子生徒とこのようなゲームをするとは夢にも思っていなかった。仲間に入れてもらえて楽しかったのは言うまでもない。

 わたしが負けた女子生徒は頭を使って,押しではなく,引きで勝負をしかけてきた。その作戦に,はまってしまった結果,負けてしまったのである。

 「先生!頭を使わないと!」と言われて,「押してもダメなら引いてみな!」という言葉を思い出した。見事に一本取られてしまった。

 

 学校到着は午後4時で予定時間を15分過ぎていた。到着すると自宅生の保護者が生徒をお迎えにきてくださっていた。

 全員元気で帰松できたことをまず喜びたい。

 

 今回の旅は天気に恵まれ,この学年の持つ「運」の強さのようなものを感じた。また,とても元気のよい学年で,大学進学実績でも頑張ってくれそうな予感がした。

 59期生の今後に期待したい。

 

 

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