11月9日(土)に入試説明会の集大成とも言うべき「学校説明会」を本校を会場にして実施した。
わたしの役割は理事長の挨拶に続いて教育方針を述べることであった。
今年の全国各地の入試説明会では,会場の輪の中に入って行う形を取ってきたので,学校説明会でも同じ形を取ることにし,体育館の舞台からフロアーにおりて話をさせてもらった。
「愛光学園にどのようなイメージをお持ちですか。」という質問をご父母,そして,児童・生徒に投げかけることから始めた。
次に「学校を選択するときに何を基準になさいますか。」という問いを投げかけた。今回は「進学実績」という答えが連続した。
わたしの話は,「進学実績」も大切だが,私立学校には「建学の精神」があり,この精神も大切に考えていただきたいという流れになる。
「建学の精神」の説明の冒頭に,初代理事長ヴィセンテ・ゴンザレス神父の強い希望,「新時代の日本にふさわしい全人教育を青年たちに与える。」という言葉を紹介し,続いて初代校長田中忠夫先生が起草した「われらの信条」を暗唱した。
この「われらの信条」は第1期生から第61期生まで,共通の思い出として,在校生及び同窓生の心の奥深くに浸透している信条である。
続いて,「われらの信条」の中に「世界的教養人」,「愛と光の使徒」という抽象的な言葉があるので,これらがどのような意味を持つのかという説明をした。
そして,このような教育の理想を求めながら,現役生の大学入試における数値目標を発表することによって,本校は進学校であることもアピールする。
最後に,寮生活に触れ,寮生活は「同じ釜の飯を食う」ことで,一生付き合える友人を得ることができることを強調した。
最後に,医学部合格力が「週刊ダイヤモンド」で全国5位であることに触れることにしていたが,時計を見ると自分の持ち時間が少ないと思った瞬間,失念してしまい,この紙面を借りて発表することにした。
終わってから,自宅生の前方席が空いていたことが気になり,尋ねてみると,わたしが会場の参加者に質問をするという情報が市内の塾に流れており,前方席を空けて後部席に移ったという話を聞いた。来年度,質問をする場合は席の前後にかかわりなく,指名したいと考えている。参加されるご父母や児童・生徒には質問をおそれず,ぜひ前方の席から座っていただきたい。
体育館を前後に行き来しながら質問をし,簡単なコメントをつけるのは,どんな答えが飛び出すか分からないので,緊張すると同時に達成感を味わうことができる。
説明会における「変革と挑戦」,これからも続けていきたい。