生徒会が中心になって「朝の挨拶運動」をおこなっている光景をよく目にする。
朝の挨拶はお互いに爽やかで気持ちのよいもので、1日の始まりに勢いをつけてくれる。
わたしは、生徒と出会った時に、間髪を入れずに挨拶をすることにしているので、自分の挨拶が生徒の挨拶に遅れるというケースはほとんどないと思っている。
「おはよう」という声に、気持ちの良い「おはようございます」という返事がもどってくると、歩いているスピードが自然に速くなる。爽やかな気持ちがそうさせるのであろう。
わたしの挨拶の習慣は、小学4年生から中学2年生まで続けた新聞配達にあったように思う。始発の船が高浜港から運んできた朝刊を受け取り、「由良」という地域の各家庭に徒歩で配達した。当時、休刊日は1年に1度、元日だけであったように記憶している。
興居島(ごごしま)の人たちの起床が早かったせいか、配達中に多くの人と行き交うのが常であった。
この新聞配達のおかげで、島民と出会った時に、「おはようございます」「こんにちは」「こんばんは」という挨拶を交わすのが習慣になったように思う。
今では道路に街路灯が設置されていて、夜でも誰とすれ違ったかということは分かるが、わたしの子どもの頃は、月が出ていなければ、誰と出会ったか全く分からなかった。それでも「こんばんは」という挨拶をお互いに交わしていた。「人と会えば、誰とでも挨拶をする」という習慣は、この時に身についたように思う。
現在は、学校内で出会った人には誰とでも挨拶を交わすようにしている、と言うよりも自然にそのようになる。
朝、生徒たちに大きな声で挨拶をすると、気持ちのよい「おはようございます」という言葉が返ってくる。中には気づかないのか、何も言葉を返さずにすれ違うこともある。「何かあったのかな?」と気遣う気持ちが生ずると、つい、歩くスピードが緩んでしまう。
挨拶は人の気持ちに大きな影響を与えるとても大切な行為であると言えるのではないか。
46億年の歴史を持ち、80億人が暮らすこの地球で、しかも、世界の中の日本の四国、愛媛県松山市の愛光学園でお互いに出会っている奇跡とも言える「えにし」を大切にしていくには、挨拶がとても重要であると申し上げて今回のひとりごとを終えたい。
今回の「チュータのひとりごと」で、今年度のひとりごとを終了します。
来年度は4月12日(日)に開始する予定です。