初日層雲峡で宿泊した「ホテル大雪」の夜の自由時間にロビーでアイヌ伝統の踊りのショーがあった。途中,本校の男子生徒が赤い絨毯の舞台へ呼ばれて,共演するように求められた。
男子生徒は快く引き受け,舞台に向かった。一度団員の踊りを見せてもらったうえで,同様に踊ればよいのであるが,それほど易しいことではない。
ユーモラスな踊りであったこともあるが,見物客は彼の名演技に大きな拍手を送っていた。
わたしは風呂に入っていると,不思議なことによく見知らぬ人から声をかけられることがある。この日も東京からやってきていた旅行客から声をかけられた。
わたしが修学旅行の引率で来ていることを知って,生徒が出演した踊りのことに話が及んだ。
「あの踊りを一度見ただけで,あのように踊れるというのは頭が良いのでしょうね。」というお褒めの言葉をいただいた。