チュータ日誌

(2014/10/26)チュータのひとりごと 第437回(高校部全体集会・中学部全体集会)

 10月14日(火)に高校部全体集会,そして21日(火)に中学部全体集会を行った。

 この集会では松山市や愛媛県の大会,全国大会,さらには世界の大会で活躍した運動部や文化部の生徒たちを表彰し,その栄誉を称えることにしている。

 表彰が終わった後,「校長の話」ということで,わたしから生徒に短い講話をすることにしている。

 今回は長所,短所という話をした。

 以前に触れたことであるが,現在,高校Ⅱ年生と中学3年生の寮生の面談を続けている。

 この面談の中の質問で「自分の長所はなんですか?」と聞くと,「よく分かりません。」とか「長所はありません。」と答える生徒が多いのに驚く。

 ところが「今後,自分で見直していきたい性格はなんですか?」と聞くと,すぐに答えが返ってくるのである。

 これは,おそらく幼少のころから,「君にはこのような短所があるから,少し変えたほうがいいよ。」と短所を中心に指導が行われてきたからではないだろうか。

 そして,伸ばしていかなければならない長所については,あまり触れられてこなかったのではないかと思うのである。

 人間誰しも長所もあれば短所もある。長所で短所を覆いかぶせていけば,いずれ短所も長所となる可能性を秘めている。

 長所に気づかせ,大いに褒めて伸ばしていくことも,教育にかかわるものの務めではないだろうか。

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