過去のチュータのひとりごと

(2015/10/04)チュータのひとりごと 第468回(人工芝完成)

本校は43年前に宮西の地から現在の衣山の地へ移転した。

 当時は周りに住宅は少なく,道路等も整備されていなかった。

 移転から7年後に建築された聖ドミニコ寮(現在は取り壊され,教職員駐車場となっている)の窓ガラスが土埃で真っ白になっていたことが記憶にある。(現在の聖ドミニコ寮は第2聖ドミニコ寮と呼ばれていた。)

 当時のグラウンドは,どのような整備が行われたのか定かではないが,水はけがよく,雨が降っても,それほど大きな水たまりはできていなかったと記憶している。

 ところが,年月とともに,グラウンドの土が目詰まりしたため,排水の機能を失い,最近のグラウンドは,とても水はけの悪い状況であった。

 雨天後の体育の授業に支障が出るとの報告が体育科よりあり,グラウンドを整備する計画が持ち上がった。

 その際,グラウンドの半分を人工芝にし,授業はもちろんのこと,体育大会等の行事の実施を容易にしようという話が出た。

 人工芝の緑が学校の景観をよくすることも期待できた。

 実は,人工芝の計画の前に,天然芝をグラウンドに敷き詰めてはどうかという案も出されたが,後のメインテナンスのことを考えると,無理だという結論に至り,断念した経緯がある。

 昨年9月に体育科より正式にグラウンド整備の要望が出され,その一環としてグラウンドの半分の人工芝化を決定し,今年の7月から工事が始まった。

 テニスコートを含むその他の部分の整備も終え,9月16日(水)に人工芝の引き渡し式があった。生徒たちは17日(木)から早速人工芝の中に素足で入り,感触を楽しんでいた。

 そして,9月25日(金)にマスコミ各社をお招きして,人工芝完成のセレモニーを実施した。

 セレモニーの冒頭に,ホアン理事長とわたしがサッカーボールを蹴る「キックイン・セレモニー」を行った。

 ホアン理事長は白のユニフォームを,わたしは青のユニフォームを本校選手から借りてセレモニーに臨んだ。

 センターマーク上に置かれたボールを二人で蹴る儀式である。

 ふだんはタッチラインから蹴りこむようであるが,今回はセンターマークからボールを蹴る方式をとった。

 わたしはキックイン・セレモニーの後にインタビューがあるということで,ユニフォームの上着だけを着用した。

 テレビや新聞で,人工芝完成の報道があったので,学外の皆さんにも,本校に素晴らしい人工芝のグラウンドが完成したことを知っていただくよい機会が提供されたと思っている。

アーカイブ

All Rights Reserved Copyright AIKO educational institution