過去のチュータのひとりごと

(2015/11/22)チュータのひとりごと 第475回(トイレ掃除)

 現在,月曜~金曜の昼休み後に,全校一斉の掃除の時間を設けていることは,以前に紹介させてもらった。

 掃除は心を磨く労作だと思っている。

 掃除もまともにできない者が,世界のリーダーになるなどということはあり得ないと言うと,少々言い過ぎであろうか。

 掃除は徳性の教育に欠かせない。掃除をする時の姿勢を考えると,なぜ,徳性の教育に掃除が必要かということが分かる。

 ふんぞり返っていては,掃除はできない。腰をかがめてするのが掃除である。ごみを拾ったり,便器を磨く行為は腰を低くすることを教えてくれる。

 つまり,掃除によって,人間は謙虚でなければならないことを自然に身につけるのである。

 中1~高Ⅲの男子トイレを日替わりで回っているが,男子の小便器を見事なまでに磨き上げている学年がある。

 生徒たちはトイレ掃除を嫌がるのではないかと思う者もいるようだが,決してそんなことはない。

 実際にイキイキとして取り組んでいる姿を見ると,納得がいくはずである。

 生徒がイキイキとして掃除に取り組むには,あることが必要不可欠である。

 それは,達成感が生まれるかどうかにかかっている。つまり,掃除が終わったあと,掃除前とは明らかに異なる状況が生まれているかどうかがポイントである。

 トイレの便器がピカピカになると,また,やってみようかという気持ちになるものだ。

 きれいな所にごみは集まらないのである。ごみがごみを呼んで,ますます汚くなる。

このことを折に触れて生徒に伝えていきたい。

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