中1の担当者が出張などで,どうしても授業ができない時がある。
そのような状況になった場合,時間割担当の教員から,中1生に英語の授業をしてほしいという依頼を受けることがある。
出張や他の仕事が入っていない時には,できるだけ,引き受けることにしている。
教材の「プログレス」については,以前に中1を担当した際,英作文の「チュータブック」(自作の教材)を作成し,「チュータブック」に合わせて,パワーポイントも作成しているので,授業を依頼される当日でも引き受けることができる。
「チュータブック」の各レッスン(1課~20課)には,それぞれ,英作文のための日本語を8問印刷していて,生徒たちは余白の部分に英作を書くように作成している。
依頼を受けると,授業を担当する生徒の人数分を印刷すれば,準備完了である。
授業は個々の生徒を指名し,日本語の英作の答えを口頭で求め,一斉にリピートした後,英文の重要なポイントをパワーポイントで解説する。
パワーポイントには様々なアニメーションや音を付けているので,生徒たちの間に笑いが起こるように工夫している。
ここからが,「チュータ先生」の腕の見せ所である。
説明が終わった後,キーボードのリズムに合わせ,英文を声に出して練習する。
このキーボード,3歳児用のオモチャではあるが,6種類のリズムが使用できる。
オモチャだけに,キーボード単体では十分な音が出ない。購入した時には失敗したと思ったが,工夫を加えて,スピーカーに接続し,クラス全体に聞こえるようにした。
中1生を初めて担当した時には,パワーポイントではなく,OHP(オーバー・ヘッド・プロジェクター)を使用していたために,現在ではOHPの収納ボックスにパソコン,そして,キーボードを載せている。今では古くなってしまったが,「チュータ号」と生徒たちの間で呼ばれている。
授業の際には,このキャスター付きの「チュータ号」を各教室まで運ぶ。