最近NHKの「基礎英語」でもリズムを使って練習をする部分があるが,わたしはこのリズムの方式をずっと以前から採用している。
生徒はリズムに合わせて英文を何度も繰り返す。もちろん,置換練習をはじめ様々な形に変化させて,直ちに対応できるように練習する。
1週間に1度の授業を行っていた当時,リズムで覚えた英文が試験の時にスラスラと出てくるという生徒もいた。
高校生になって,中学1年当時に習った英文をリズムで覚えた通りに繰り返せると,わたしの前で覚えた長い英文をスラスラとリズム通りに言う生徒もいる。
初めての授業で,いかに生徒を引き付けることができるか,わたしは英語教員としてこれに燃える。
どの教科であっても,新採の教員に,わたしが初めて教える中1生の授業を見学してもらうことにしている。どのような工夫をすれば,生徒を引き付けておくことができるのかということを学んでほしいと思うからである。
ただ,最近は生徒の名前を全て覚えることが難しく,指名の仕方に工夫が必要となる。そのため,手元の名簿を幾種類かの蛍光ペンで色分けし,スムーズに,またランダムに指名が行えるように工夫している。
出席番号順に指名すると緊張感に欠ける。いつ指名されるか分からないので,生徒は懸命に考えるのである。
中1生の英語を担当するのは滅多にないこともあって,楽しく授業ができる。
自分が英語科の一員であることを忘れないためにも,機会があれば,中1の授業を担当することにしたい。