過去のチュータのひとりごと

(2016/02/28)チュータのひとりごと 第485回(幼稚園での学校説明会)

 平成25年度から県内のいくつかの幼稚園で保護者対象の学校説明会を実施していることは,この「チュータ日誌」で触れたことがある。

 

 今年の2月2日(火)に,西条にある幼稚園を初めて訪問する機会を得た。

 JR西条駅はJR松山駅から特急で約1時間かかる。

 当日の朝,JR予讃線で何らかのトラブルがあって,ダイヤが乱れているという報告があった。中には運休した特急もあると聞いて,車で会場に向かうべきかどうか迷った。

 午後1時の開始であったので,少し様子を見ていると,数分遅れで特急が運行しているという情報が入った。

 ギリギリまで迷ったが,結局,車ではなくJRを利用することにした。

 学校からは二人で説明会に参加することになっていたので,JR松山駅へと向かった。

 岡山から到着した特急が折り返すとのことで待っていたところ,約8分遅れで到着し,われわれが乗車するとすぐに出発した。

 結局4分遅れでの出発となり,説明会の開始時間には十分に間に合うということがわかり,ほっとした。

 西条や新居浜から通学している生徒たちは,列車の運行にトラブルがあった時,対応に苦労をしていることが容易に想像できる出来事であった。

 しかも,この日は中間考査の期間中で,なおさら,大変な思いをしたことであろうと思いながら西条駅に到着した。

 駅まで幼稚園の方が車で迎えに来てくれていた。車に乗ろうと思ってびっくりした。後部ドアに取っ手がないので,ツードアの車だと思っていると,何と後部ドアに取っ手が組み込まれていることが分かり,車もいろいろと工夫がされていることに感心した。

 

 幼稚園の応接室に通され,早速,園長先生から園の状況についていろいろと説明を受けた。その際に,園長先生お手製の「キンカンのはちみつ漬け」をいただいた。

 しばらくキンカンの味に触れたことがなかったので,遠くなつかしい子供時代の情景を思い出し,「キンカン,皮食って,実やろか」という興居島(ごごしま)の子供たちの間で流行っていた言葉が口をついて出た。

 

 説明会で,どんな話から始めようかと考えていたのだが,園長先生との話題の一つが幼児の英語教育だったので,英語を冒頭の話題として取り上げることに決めた。

 これまでの説明会でこの話題を取り上げたことがなかったので,決めた途端,気合が入ったように感じた。

 

 20分間をわたしが,そして次の20分間を総務の担当教諭がパワーポイントで,そして,最後の20分間を質問の時間にした。

 

 幼稚園児にとって,中学受験はまだ先のこともあってか,保護者説明会は終始和やかな雰囲気の中で行われた。

 親の「感動,喜び,イキイキワクワク」を子どもたちに見せること,それが最高の教育だと述べて,最後を締めくくった。

 これは,われわれ教師にも言えることだと常々思っている。

 

 説明会後も熱心なご父母からいろいろと質問を受けた。

 何年か後に,中学受験を考えて下さる方がいてくれることを願いながら,幼稚園を後にした。

アーカイブ

All Rights Reserved Copyright AIKO educational institution