過去のチュータのひとりごと

(2016/03/13)チュータのひとりごと 第487回(平成27年度卒業式 式辞(2))

 まず,真剣と逆の安易な生き方を考えてみましょう。

 易きに流れる暮らし方をすれば,初めのうちは楽で楽しいと思えるかもしれませんが,時が経過するにしたがって,充実感が全く湧いてこない単調な飽き飽きとする日々を送ることになると言えます。Change & Challengeのない世界がいかに空虚な世界であるかを感じることになるでしょう。

 人間は誰しも,心の奥では,自分の仕事あるいは行動によって社会や人の役に立ちたい,そして何かを後世に残したいと思っているのではないでしょうか。

 誠実な気持ちで,真剣に自分と仕事に向き合い,歴史に残るような功績でなくとも,ささやかでも世の中の役に立ち,何かを残せたと満足して人生の最期を迎えたい。こう願うのが,わたしたち人間の本質であると思うのです。

 わたしたちがこの世に生を受けたのは,何らかの役割があってのことだと考えるとすれば,自らを真剣に見つめ,自らの果たすべき役割に全身全霊を捧げる行為こそが真剣勝負と呼べるのではないでしょうか。

ただ,真剣勝負と言うと,常に緊張していなければならないような気持ちに陥るかもしれませんが,そうではありません。

 イキイキワクワクして物事に立ち向かい,自分の進む道に燃えていただきたいのです。

 そして,初代理事長ヴィセンテ・ゴンザレス神父様と,初代校長田中忠夫先生が示してくださった,「愛と光の使徒」そして「世界的教養人」の道を求めて,真剣勝負をしていただきたいと願ってやみません。

 そのような心の持ち主がグローバル・リーダーとなり,世界を変えるのだと述べて餞の言葉といたします。

平成28年3月1日

 

 今回で,今年度の「チュータのひとりごと」を終了します。

 新年度は4月17日に開始する予定です

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