過去のチュータのひとりごと

(2016/04/24)チュータのひとりごと 第489回(平成28年度 中学・高校入学式 式辞(2))

 

 本日,新入生の皆さんは新しい出会いの日を迎えました。この出会いは森氏の言葉を借りると,必然であるということになりますが,皆さんが本校を目指して努力をした結果がこの運命的な出会いへと皆さんを導いたと考えれば,必然の意味がよく理解できると思います。

 同学年の,そして,愛光学園の一員として,これから,多くの生徒や先生方との出会いが待っています。その出会いから様々なことを学んでほしいと思います。

 難関大学に現役で合格した生徒が,「自分が難関大学を受験して合格できるという気持ちになったのは,自分の周りにいる友人のおかげでした。」という話をしてくれました。

 新入生の皆さん,今日新しく出会った,皆さんの周りにいる新しき友は皆さんに大きな影響を与え,皆さんの知性と徳性を磨いてくれる人たちなのです。

 昨日の中学入寮式でも述べたことですが,今後の6年間,あるいは3年間で皆さんの宝となる,一生付き合える友を見つけることができれば,本校に入学した半分の目的は達せられたと言っても過言ではないと思います。

 そして,一日一日ベストを尽くして生きること,つまり「一日生涯」という気持ちで学問に,そして部活動,またその他の活動に励んでくださることを願っています。

 皆さんは,将来,全員がグローバル・リーダーを目指す人たちです。グローバル・リーダーは,「世界的教養人」そして「愛と光の使徒」でなければなりません。さらに,強い意志力と,人間として最も重要な誠実さと謙虚さを備えた人物である必要があるのです。

 皆さんがこれから目指す人間像は,以上の話で何となくイメージできたのではないかと思います。世界のどこの大学に入学しても通用する深い知性と,世界のどの分野に出ていっても恥ずかしくない高い徳性を養うために,皆さんは,この愛光学園に入学したのであります。

 東京大学,国公立大学の医学部をはじめとする難関大学に合格するということは,このような人物を目指した結果,手に入る栄冠であってほしいのです。

 ここにいる64期生と61期生,一人ひとりが持つ志や目標は異なりますが,それぞれの世界でリーダーシップを発揮するために,全国から集まった友人を宝とし,共に努力を重ねてくださることを強く願っています。

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