今年,中1寮生の校長面談を復活した。
新しい寮生活のできるだけ早い時期に,生徒と膝を交えて話したいと思ったからである。
中間考査が始まる前に,中1寮生全員の面談を終えた。
面談の質問は次のように決めている。
自分の長所と短所
志望大学と将来の夢
小学校時代の家族との思い出
希望の部活動
小学校時代に嫌がらせやいじめを受けたことがあるか?
困ったとき,相談をするタイプか,それとも相談は苦手か?
寮生活はどうか?
学習面,生活面で困っていることはないか? 朝ごはんを食べているか?
小学校時代の学校の思い出
ここで,面談後の感想を書くことにしよう。
「短所は?」と聞くとすぐに答えが返ってくるのに,「長所は?」と聞くと,首を傾げる生徒が多いのに驚く。
自分の良い点を認識して,足りない点をカバーすることが,「感動,喜び,イキイキワクワク」した人生を送るのに大切だと思い,生徒に良い点を見つけ出してもらうことにしている。
保護者や教師が生徒の美点を見つけて,しっかりと伝えることも大切であると思っている。
志望大学はやはり国公立大の医学部が多い。しかも超難関大学の医学部を目指している。
志の高い生徒が集まるところで,さらに志が高くなる。各生徒が切磋琢磨して自分の夢をかなえてほしい。
「いじめや嫌がらせ」について,寮生活では生徒同士が触れ合う時間が多いので,時に嫌な思いをすることもあるようだ。その場合,我慢をせずに,必ず保護者,舎監,寮母,あるいは学級担任に伝えるよう寮生一人ひとりに伝えている。
寮生活については,楽しいと答える生徒がほとんどである。また,学習面や生活面で困っている生徒は現在のところいないが,英語の単語を覚えるのに苦労していると答える生徒が何人かいる。
英語の成績はかけた時間に正比例することを教えている。
朝ごはんについては,全員の寮生が食べているので安心した。
最後の質問,小学校時代の学校生活の思い出は,修学旅行と答える生徒が多かった。
質問に対する答えから,次々に話題が展開する。12年と少しの中1生の人生からも学ぶことは少なくない。
今後も生徒たちが「感動,喜び,イキイキワクワク」の学校生活,寮生活を送ってくれることを願って,今回の「ひとりごと」を終えたい。