中学1年生の時にCLE2を担当して以来,3年と3ヵ月が経過しました。途中,中3の修了式,そして高校の入学式がありましたが,今回は北海道旅行で皆さんと行動を共にすることができることになり,本当にありがたいことだと楽しみにしています。
行事教育は「感動の教育」であると常々述べてきました。まさしく,今回の修学旅行は皆さんが感動を味わうために企画された行事と言えるでしょう。
それでは皆さんがどのようなことで感動するか,寮生の先輩の言葉を紹介したいと思います。
昨年度,高2寮生,全員と面談をし,「学校生活で最も心に残る思い出は何ですか。」と尋ねたときに,多くの生徒が修学旅行をあげました。
ラフティングやネイチャーウォーク等の自然体験や,札幌自主研修のほかに,ホテルで同室の友人と語り合ったことを素晴らしい思い出として紹介してくれる生徒がいました。
また,高校から本校に入学した外進生の皆さんが内進生の皆さんと親しく話ができて,学年の一体感ができたと述べる生徒もいました。
この旅行を通して,クラスや学年のティームワークがより強固なものになることを願っています。思い出の共有、ここに感動の原点があります。
ここで,皆さんに一言注意をしておきたいと思います。
ホテルで夜中に見回りをしようと思って,スリッパを脱いで廊下を静かに物音をたてずにまわっていたところ,ドアが開いて,わたしのほうを見て,「チュータ先生だ」と言ってあわてて部屋に入った生徒がいました。
部屋のドアが全部同じだったため,その時はどこの部屋であったか分かりませんでした。
修学旅行後に,高2寮生と面談をしていく中で,ある生徒から,あれはぼくでしたと言って謝罪を受けましたが,これはいけません。
そこで,皆さんにお願いをしておきます。
先生方の指導を受けるような行為があると,この楽しい旅行も吹っ飛んでしまいます。お互いのよき思い出作りのためにも,無謀な行為を絶対にしないようお願いしておきます。
一人の生徒の軽はずみな行動で全員が旅行を中断し,松山へ引き返さなければならないこともあります。北海道への旅が,君たちにも先生方にも素晴らしい思い出となるよう協力をしてください。
最後に,この修学旅行では先生方だけではなく,いろいろな方,特にJTBの添乗員の方にお世話になります。感謝の気持ちを忘れず楽しい旅行にしてほしいと願っています。