今年度の「チュータのひとりごと」を開始します。4月9日(日)から開始する予定でしたが,1週遅れたことをお詫びいたします。
入学式式辞の一部を2回に分けて紹介します。
愛光中学・高等学校の設立は1953年(昭和28年)で,経営母体は,今から801年前の1216年にローマ教皇ホノリウス3世によって認可を受けたカトリック聖ドミニコ修道会です。カトリック聖ドミニコ修道会の創始者はドミンゴ・デ・グスマン(Domingo de Guzmán)で,1170年スペインのカレルエガ市で生誕,1221年イタリアのボローニャ市で亡くなりました。
聖ドミニコ修道会の主な理念は「神学研究」と「清貧の中での福音宣教」です。本校が知性と徳性を大切にするのはこの理念によるものです。
さて,今日の入学式,「一日一生」,「一日生涯」という言葉についてお話をしたいと思います。
「一日一生」,「一日生涯」という意味は,「一日,一日の積み重ねで一生はあるのだから,一日が終わった時に,これで自分の一生が終わったとしても悔いはないと思えるような生き方」です。つまり,一日,一日を大切にすることを表す言葉です。
その日のうちになすべきことを終了しないで,明日に残してしまうというような人生を送っていると,人生の最後において,多くのことをやり残すということにつながるとも言えます。
皆さんは,「今日できることを明日に延ばすな。」ということわざを聞いたことがあると思います。英語では,「Make hay while the sun shines.(日の照るうちに干し草を作れ。)」という諺もあります。
ここで,皆さんの1日の生活を振り返ってみてください。
その日の予定をその日のうちに果たしているでしょうか。