過去のチュータのひとりごと

(2017/09/24)チュータのひとりごと 第534回(33期同窓会(2))

 ここで,授業の独自の工夫について少し触れてみたい。

 一つ,わたしが工夫を重ねたこと,それがキーボードのリズムを使って英文を繰り返す方法であった。

 

 現在,ラジオ放送等でリズムを使って英単語や英文をリピートしているが,わたしはこの方法を15年以上も前から行ってきた。

 当時,リズムの授業をするために,子ども用のキーボードを購入したいと学校にお願いしたところ,公費ではできないという返事をもらった。仕方なく,自費で3歳児用のものを購入した。たしか,3,000円だったと記憶している。

 キーボード単独では,教室全体に響くような音が出ないことが分かり,がっかりしたが,パソコンに付属していたスピーカーをもらって接続し,完成できた。「やったー」という声を上げた楽しい思い出がある。

 

 同窓生にリズムの授業がうまくできるのかどうか不安であったが,始まると,キーボードのリズムに合わせた声は揃っていて,しかも大きな声で素晴らしかった。

 社会の最前線で英語を使っている「つわもの」を相手にして失礼な話であるが,見事にリズムに合わせて英文が繰り返された。

 

 彼らの高校時代の面白い思い出話を交えながら授業が進んだが,50分間が瞬く間に過ぎ去ってしまった。

 

 最後に「黙想,なおれ,起立,礼」という号令がかかり,授業を終えた。

 

 その後,市内のホテルで当時の学級担任が招待されて懇親会が行われた。

 

 45歳と言えば,人生の中で仕事に燃え,最も充実している時期である。出席した同窓生のそれぞれの顔の輝きがそれを物語っていた。

 

 この同窓生たちの人生の1ページに自分がかかわることができた縁(えにし)に感謝したい。

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