過去のチュータのひとりごと

(2017/10/08)チュータのひとりごと 第536回(文化祭「Be Ambitious」のオープニングとフィナーレ)

 文化祭とは,文化祭実行委員長を中心に実行委員,各パートの部員,顧問,さらに,ご父母を中心とする訪問客の心が一つになって感動を呼び起こす行事であることは言うまでもないことである。

 常々,生徒や保護者に伝えているように,行事教育は「感動の教育」である。

 

 生徒たちの最初の大きな感動を呼び起こすために,「オープニング・セレモニー」が,そして,感動の締めくくりとして「フィナーレ」が用意されている。

 

 まず,オープニングでは,毎年,舞台局が中心となって楽しい企画をする。

 その年,その年に合った出し物を企画し,開会の挨拶の前に,ちょっとした演技を生徒たちとわたしで一緒にすることになっている。

 

 昨年もそうであったが,舞台局はわたしのために,それほど難易度の高くない演技を用意してくれる。しかし,演技を生徒のようにリズミカルにできるわけがない。

 今年はタブレットをいう武器を用いて,生徒に教えてもらったお手本動画を何度も確認し,演技の練習と確認をした。

 おかげで,ある程度,生徒の要求するレベルに近づけたのではないかと思っているが,果たして生徒の評価はどうであったろうか。

 

 開会式では,放送委員が作成した各パート紹介が体育館のスクリーンいっぱいに大音量のBGMと一緒に上映される。否が応でも,会場全体が大いに盛り上がる。

 文化祭実行委員長の力強い宣誓があり,続いて委員長から生徒を鼓舞する挨拶が行われる。

 

 午後4時から行われる「フィナーレ」にも多くの生徒が集まる。

 年々参加する生徒の数が増えているのは,文化祭で味わう充実感が増してきているからであろう。

 ベストパート賞,ダンスバトル,のど自慢の優勝者が発表され,舞台は最高に盛り上がる。

 フィナーレが終わると,文化祭実行委員の主だったメンバーの目に涙が浮かんでいる。やりきった充実感の嬉し涙である。中には抱き合って喜んでいる者もいる。

 わたしも,それらの生徒たちと握手をして,労をねぎらった。

 この感動が生徒たちの学校生活をより充実したものにすることは間違いない。

 行事教育による「感動の教育」は情緒豊かな人間性を育むという点において,大切な教育の一方面である。

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