9月30日から10月10日まで,第72回国民体育大会「愛顔(えがお)つなぐえひめ国体」が天皇皇后両陛下をお迎えして開催された。
愛媛で国体が開催されるのは,昭和28年に四国四県で合同開催されて以来64年ぶりで,初の単独開催であった。
大会スローガンは「君は風 いしづちを駆け 瀬戸に舞え」で,昨年の「ひとりごと」でも触れたが,このスローガンを初めて聞いたとき,本校の校歌の1番が頭の中に浮かんだ。
瀬戸の潮路に白南風渡り
懐し古城に青葉の薫り
学舎に立つ若人達の
燃ゆる瞳は何をか語る
愛と光の使徒たることを
誓ひて遠き石鎚の峯
この歌詞の中に,「風・いしづち・瀬戸」の3語がすべて含まれている。
心に残る素晴らしいスローガンだと直感したのは,校歌の影響であったのかもしれない。
9月30日の総合開会式に招待を受けたので光栄なことだと思い,参加させてもらった。
午前10時25分に県庁を出発し,会場に11時に到着した。
天気は晴天で,この式典にかかわったすべての人たちのあふれる笑顔(愛顔)が天に映し出されたような天気であった。
11時過ぎに席に着き10分ほど座ってオープニングの催しを見ていたが,暑さのせいでくらくらしてきたので,入場口にもどり,無料でふるまわれていた清涼飲料水をいただき,しばらく休憩して席にもどった。
天皇皇后両陛下をお迎えし,総合開会式がはじまった。不思議なもので式の素晴らしさに圧倒されて,終了まで暑さを忘れていた。
総合開会式は大成功であったと感じた。
東予の「だんじり」,中予の「神輿」,南予の「牛鬼」等,東中南予の祭りが集結する「THE 愛媛・祭り」が最も華やかで,心に残った。
3時過ぎにすべてのプログラムが終了した。結局,晴天の中4時間,庇のない席にかけていたことになる。
翌日,鏡の中の自分を見てびっくりした。鼻の頭が赤く日焼けしていた。
この開会式にかかわった皆様をはじめ,愛(え)顔(がお)つなぐえひめ国体を推進したそれぞれの方にお礼を申し上げて,今回の「ひとりごと」を終えたい。