過去のチュータのひとりごと

(2018/02/04)チュータのひとりごと 第548回(寮生個人面談(1))

 昨年の4月に開始した中1,中3,高Ⅱ寮生全員の個人面談が1月28日,「聖トマスの祝日」の夜に終了した。

 まず中1寮生の個人面談を終えてから,高Ⅱ生と中3生の面談を同時並行で行った。

 中1寮生を4月中に実施したのは,家族から離れて暮らす生徒が1日も早く寮生活に慣れるようにという強い思いがあったからである。

 面談は毎週,水曜日と木曜日の夜の学習時間中に実施することにしている。

 さらに,午前中に学習時間が組み込まれている休日にも出かけていくことがある。

 水曜日は集団学習室で中1生のNHK基礎英語の指導を行うため,面談の開始が30分ほど遅れる。木曜日は学習時間の開始と同時に面談を始める。

 夜の面談は,4人までと決めている。4人を超えると,生徒たちを励ます良い言葉が浮かんでこなくなることに気付いたからである。

 休日の面談は午前中ということもあって,もう少し人数を増やすことがある。

 わたしは職員会議で担任の個人面談を学期に1回,年に3回はしてもらいたいとお願いしている。

 50人の生徒が在籍するクラスだとすると,年間で150回の面談をすることになる。

 そこで,これを担任にお願いする以上,自分もこの回数に匹敵する面談をしなければならないと感じたのが,この寮生の面談を始めるきっかけであった。

 結局,この1年間で面談をした生徒は210名を超えた。

 生徒の指導で大切なことは,ボイス・シャワー(声かけ)である。学校の中で「君は大切にされているんだよ。」というメッセージを伝えるボイス・シャワーに勝る指導はないと思っている。

 生徒たちには,ご家族のボイス・シャワーが大いに励ましになるのと同様に,教員のボイス・シャワーも大いなる力を発揮する。

 時には,教員の一言が生徒の一生を左右することもある。生徒を励ますボイス・シャワーはそのような力を持っている。

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