本校は4月28日からゴールデンウイークに入った。
中1寮生は入学してから初めての帰省である。目を輝かせ,胸躍らせて自宅に向かった様子はいとも簡単に想像できる。
実は28日に授業が行われる学級が一つある。
高ⅠE組で,授業進度のことを考え,3日間の補習が組まれているからである。
高ⅠE組の生徒は中学から入学した生徒と違い,CLE(Christian Life Education)の授業を受けることがない。
学校の二本柱,知性と徳性のうち,徳性を育てる授業を受ける機会が少ないのである。
これを何とかしなければならないと考え,校内で高ⅠE組の生徒だけが学習をしている日の早朝に10分間の講話をすることを思いつき,数年前から実施している。
1年間で17回ほどの講話ができる。
講話の内容は「建学の精神」はもちろんのこと,徳性にかかわるあらゆる分野の話をする。主には,過去の「入学式」や「卒業式」,さらに,「チュータのひとりごと」で述べた,自らが熱を込めて話をできるテーマを選んでいる。
今年度の4月は6度の機会があり,次のようなテーマで話をした。
4/2 われらの信条
4/3 入学式に咲いた一輪の桜
4/5 学ぶ機会に恵まれた者の責任 下宿生の話
4/6 いじめに関する講話
4/28 感謝と祈り
4/30 アインシュタインとケネディ大統領の話
ケニアを訪問した怠惰な日本人学生の話
4月30日(月)の連休に入る前の高ⅠE組の生徒たちの顔は間違いなく輝いていた。入学時の輝きを3年間,そして,その後の人生で忘れないでほしいと述べて話を終えた。