過去のチュータのひとりごと

(2018/06/17)チュータのひとりごと 第561回(愛光学園41期卒後20周年パーティー)

 41期生の「卒後20周年パーティー」が5月26日(土)に市内のホテルで開催された。

 41期生はわたしが本校で初めて学年主任を務めた思い出深い学年であり,フレッシュな気持ちで仕事をしていたことを覚えている。

 中学1年生から中学3年生までの3年間を担当したので,心に残っていることがいくつもあり,「チュータのひとりごと」に掲載している*「一杯のみそラーメン」の主人公もこの期の生徒であった。

 当時,先輩教師から譲り受けた手書きの「中1大洲研修」のしおりを初めてパソコンで作成したのもこの41期であった。以来,今日に至るまで,このしおりが原型として使用されてきたが,現在,当時のしおりとは全く異なったものになっていることは言うまでもないことである。

 この会には約40人が参加しており,お互いに名刺交換をしている姿を見て,頼もしく思った。

 立食形式であったこともあるが,開始後30分間は誰も料理に手をつけず,ひたすら,思い出話に華を咲かせていた。

 参加者全員が20年前の愛光時代に戻っているような雰囲気が伝わってきた。

 乾杯の発声をするように司会者が告げたので,冒頭にいつものように,「われらの信条」の暗誦から始めた。

懐かしかったのであろう。暗誦が終わると拍手が起こった。

 これで役目は終わったと思っていたのだが,当時の高Ⅲ担任の話のあと,再度,話をする機会が与えられた。

 実はこの日の午後に4人の学校訪問があった。その時彼らが思い出として語ったことは,授業中に触れたasの意味であった。

 そこで,参加者全員に覚えているかどうか尋ねてみた。

 23年前と同様に,「asは,ように,ときに,だが,ので,として,ながら,につれて」を流れるように節をつけて言おうとしたところ,生徒の時代と全く変わらない節で,このasの意味を参加者全員の大声で部屋に響かせ,笑いが起こった。

 その他に,無生物主語の日本語訳,「で,ために,よって,おかげで,せいで,と」も大声で流れるようなコーラスがあり,驚いた。

 さらに驚いたことに,何人かから,中学生や高校生に英語を教えるときにも,この教え方をしていると聞いた。

 23年前,当時の生徒たちに伝えた覚え方を忘れていないのである。

 もちろん,両方とも,どこの参考書にも出ていないもので,どうしたら生徒が覚えやすいかを工夫した結果,生まれたものである。

 良し悪しは別として,このような形で覚えてくれていることに感動した。

 次に,同窓会作成のビデオで最近の学校紹介があったが,特に男女共学化した学校の風景に一様に驚いていた。

 2時間のパーティーであったが,同窓生だけでなく招待を受けた教員も20年前にタイムスリップしたように感じたのではないだろうか。

*チュータのひとりごと(4)(一杯のみそラーメン)(2000年11月12日)

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